2018.05.13

耳つきテーブルとストレートカットテーブルの違い【No.2282】

ソリウッドは無垢材を専門とする家具工房ですが、家具の中でもテーブルの製作が数としては一番多いです。ソリウッドの無垢材テーブルは耳つきとストレートカットの2種類に分類できます。最も大きな違いは見た目の違いによるものですが、オーダーの仕方などにも違いがあるので2回にわたってはそのあたりを整理します。

耳がついているか否か

20180513 1

最も大きな違いは、テーブルの端に木の耳と呼ばれる樹皮あった部分のカタチがそのまま残っているかどうかです。木は上に成長しますが、必ずしもまっすぐに伸びるわけではありません。ですので、伐採した木をそのまま製材すると、樹皮の部分がそのまま残りその部分は程度の差はあれ、多少湾曲していてまっすぐではありません。そうした天然のカタチをそのまま活かそうというのが耳つきテーブルです。テーブルにする際の加工で、樹皮そのものは落としてしまいますが、カタチはそのままにしておきます。耳つきの天板だと、形状によって以下3つに分類できるかと思います。「耳がついているとはいえ、あまり湾曲していないもの」これは耳のカタチは凹凸があったりしますが、見た目的には曲がっていない比較的両サイドの耳がまっすぐになっているものです。カタチ的には見た目のインパクトは出にくいですが、家族間で、耳つきとそうでないもので意見がぶつかってしまうなどすることもあるかと思います。そんな時に両端がまっすぐに近い耳つきテーブルは折衷案として魅力的だと思います。あとは、テーブルの中心部分がやや膨らみをみせる太鼓型と反対に中心部分が細くなりくびれのあるタイプになります。これらは好みの問題でもあるので、どっちが良い悪いはないのですが、くびれのあるタイプは中心部分と端の部分で巾に違いがでるので、少し確認が必要です。中には10cmほど違いが出てくるものもあります。置くスペースや一番狭い部分の巾がどのくらいあるのかは確認しておいたほうが良いでしょう。また、ソリウッドでは、くびれが強いものに関しては端の部分をカットして一部耳つきといった天板にすることもあります。そうすることで使いやすくなる場合もあります。

20180513 3

ストレートカットテーブルは、その名の通り耳の部分をすべてカットして長方形もしくは正方形の天板のテーブルをさします。ソリウッドでは、サイズオーダーで製作をしています。小さいものだと600×600mm、大きいものだと2メートルを超えるものも製作実績としてはあります。

はぎ枚数に違いが・・・

ソリウッドでは、耳つきテーブルとストレートカットテーブルでは、そもそも材料となる木材の仕入れからして異なっています。ストレートカットテーブルに使う木材は、すでに耳部分をカットした状態で販売されているものを使っています。

20180513 4

樹種などにも多少違いますが、10〜20cmぐらいの幅がある材がほとんどです。そのため、サイズオーダーで製作するストレートカットテーブルでは奥行き850mmのテーブルの場合、5〜7枚ぐらいの板をはぎ合わせて1枚の天板にしています。一方、耳つきテーブルに使用する材のほとんどは、工房スタッフが自ら岐阜県の材木市場に出かけ、セリを通じて仕入れている板を使っています。この市場では1枚でもテーブル天板になるような大きな材からはぎ合わせて使う材まで幅広く扱われていますが、ソリウッドでは25〜50cmぐらいの幅の板を中心に仕入れています。このぐらいの幅があると、2〜3枚をはぎ合わせてダイニングテーブルの天板にすることができます。

天板に使われる板の枚数については、強度といった面ではほとんど違いはありません。やはり見た目の問題になるかと思います。また、耳つきテーブルはいろいろなケースがありますが、総じて天板の厚みが40mmほどで仕上がるものが多いです。ストレートカットテーブルだと28mmや30mmといった厚みも選択できます。

続く

180128_profil.jpg

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest