2018.05.30

耳つきとストレートカットテーブルの違い その2【No2299】

5月13日のブログで「耳つきとストレートカットテーブルの違い」というエントリーを書きました。字数の関係もあり、続きを書く予定でしたが、書くのが遅くなってしまいました。今日はそちらのブログエントリーの続きになります。前回は、ソリウッドで製作販売している耳つきテーブルとストレートカットテーブルの違いについて「耳がついているか否か」「はぎ枚数に違いが・・・」という2点について書きました。今日はその続きになります。

オーダーの仕方に違いが

ストレートカットテーブルは、サイズオーダーで製作します。そのため、お客様からご希望のサイズを聞き見積りをします。オーダーが可能なサイズは最大でW2000mmまでとなり、それ以上は製作可能な板があれば製作することは可能ですが、別途確認と見積りをさせていただきます。すストレートカットテーブルは、前回も少し紹介した耳部分をカットした状態で販売されている板を使用します。工房に在庫をしているもしくは、材木屋さんから購入した板の中からベストな組み合わせを工房スタッフが選び、木取りをしていきます。D850mm程度の奥行きのテーブルですと大体5〜7枚程度のはぎ枚数になります。ご注文時にはぎ枚数を指定することはできず、使う板の模様および枚数はこちらにお任せ頂くカタチになります。

一方、耳つきテーブルは、耳のカタチは板1枚1枚違ったカタチをしており、個性的なものから、ほぼまっすぐなものまで様々あります。耳のカタチでテーブルの雰囲気もだいぶ変わってきますので、ストレートカットテーブルに比べると、より唯一無二感があります。ですので、耳つきテーブルの場合は、基本的にどのような板を使うかをご注文時に確認頂いています。具体的にはお見積り時に実物の板をみて頂くか写真を見て頂くようにしています。ソリウッドの吉祥寺ショップには2枚〜4枚はぎの耳つきテーブルになる板のセットを何組が展示しています。こちらの板は天板を荒削りしてある程度木目が確認できるようにしてあります。ですので、耳のカタチや木目の出方、節や入り皮のあるなしはその場で確認頂けます。耳つきテーブルの場合、耳の向きによっても見た目の印象はだいぶ変わります。板には木表と木裏とよばれる表裏があり、樹皮に近い方を表になります。木表がテーブルの表面にくるようにすると耳部分は横からみると上が短く、下が長くなります。ですので、樹皮があった部分がよく見える感じになります。一方、木裏を表面にくるようにすると、上が長く、下が短いカタチになります。こちらのほうが、スキッとした印象になることが多いです。

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上の写真は両方木表にしたチェリー材ダイニングテーブル

また、左右で木表、木裏を統一せずにひとつづつということも結構あります。ブックマッチと言われる左右対称に近い木目がでるはぎ方にすると、片方が木表、片方が木裏になります。どちらが良い悪いというのはなく、見た目の好みかと思います。ソリウッドのスタッフの好みとしては、木裏を表面に使うほうに軍配が上がります。木裏を表面にすることのメリットは、テーブルの実効面がより広く取れるという点にあります。木表で耳が寝ているものだと、テーブルとして使える部分は850mmだとしても、実際の大きさはプラス50mm〜100mmとなります。テーブルを置くスペースに余裕がある場合は問題になることは少ないですが、そうでないと注意が必要です。

価格の違い

ストレートカットテーブルと耳つきテーブルの価格は、ソリウッドの場合同じ大きさだと耳つきテーブルのほうが2割ほど価格が高い傾向にあります。これは板の質というよりは、耳つきテーブルの場合、巾がより広い板を使うケースが多いので、その分、材料費が高くなり、最終的なテーブル価格も高くなるという感じです。また、ストレートカットテーブルの場合、サイズでテーブルの価格が決まるように算出しています。一方、耳つきテーブルの場合は、板一枚一枚の価格が状況に応じて変わってくるので、そのぶんテーブルにした際も影響がでます。言ってしまうと、同じ樹種、サイズでも価格に差がでることもあります。

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