2014.11.16

無垢材テーブルは天板の裏も見よ2

今日は、「無垢材テーブルは天板の裏も見よ」の続編です。前回のブログをまだご覧になっていない方は、こちらをまずお読みください。

前回は、無垢材ダイニングテーブルのどこをチェックすればいいのか?という問いに対して、「テーブル天板の裏側」をチェックすることをオススメしました。そして、天板の裏側をみる際のポイントは3つ挙げ、その1つ目である天板と脚はどのようについているか?」について説明しました。

今日は、2つ目のポイント「反りに対する対策がどのようにされているか?」について、述べてます。

まずは、反るということについて説明します。木が生きている状態では、木部の中に多くの水分が含まれています。木を伐採し、丸太を何枚の板に製材します。製材した状態で置いておくと、木部の水分が板の表面から蒸発し、水分がすくなくなってきます。水分がなくなった分、木部が収縮していきます。板は一般的に樹皮に近い部分のほうが水分が多く含まれているとされ、木の裏表で収縮する比率が異なります。そのまま、収縮が続くと水分が少ないほうに木部が反っていくことになります。つまり、木は乾燥させることで反りがでます。ですが、木の内部の水分が少なくなり、含水率が15%以下ぐらいになると、平衡状態になり、反りがとまってきます。従って、家具に使用する無垢材はよく乾燥させて含水率を平衡状態になるまで下がったものを使うことになります。

ですが、製作前に含水率が低く下がった板でも、テーブルになった後でも湿度の変化により木は伸縮します。その際に、暴れることがないよう天板の裏に反り止めを施すことが必要になります。

この反り止めもやはり、作り手によって方法が異なります。よく見られるのは以下の3つです。

木製の反り止めを天板裏につける

金属製の反り止めを天板裏につける

幕板で組んだ脚をつける

上2つは、天板裏に反りを防止するための固いものを天板裏につけ補強してあげる方法です。木製のものと金属製のものが使われます。木製のものは厚み5、6センチの木片を天板の木目の垂直に交わるように取り付けます。伝統的な工法である蟻桟といわれるやり方と木ネジで天板につける方法があります。

木製の場合、反り止めが少し大きくなってしまうため、場合によっては椅子などを収納する際に邪魔になってしまうこともありますが、大半の場合は特に問題にならないでしょう。

金属製の反り止めは、多くの場合、天板裏に埋め込みます。そのため、天板裏をスッキリとさせることが出来ます。

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ソリウッドでは、この金属製の反り止めを採用しています。

最後に幕板を組んだ脚をつけることによって反りを防ぐ方法です。幕板というのは4つの脚の間にはわす板のことです。幕板の部分をコマといわれる木片や木ネジを使って固定します。天板裏に幕板を密着させることで天板の反りを防ぐ方法になります。

幕板を使った場合、この幕板がテーブルに座った際の快適さを減少させるデメリットがあります。それは椅子に座ってあぐらをかいたり、脚を組むのに幕板が邪魔になってしまうことです。

3つめのポイントは天板裏の仕上げはどのようになっているか?です。

まず、天板の裏もしっかりと仕上げされているかを手で触って確認してみてください。表と裏の肌触りが違っていたら、天板裏の仕上げを少し簡素かさせ、手間を省いている場合があります。裏側などで、気にされないという方もいらっしゃると思いますし、高い買い物なのだから、目立たない部分もしっかりと仕上げて欲しいという方もいらっしゃると思います。後で後悔しないためにも、しっかりと見極めるようにしましょう。

 賢木@吉祥寺

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