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無垢材テーブルを比較検討する際に注目すべきポイント その2【No.1782】
今日のブログエントリーは、昨日書いた無垢材テーブルを比較検討する際に注目するポイントというエントリーの続きになります。昨日のブログをまだ読んでいない方は以下のリンクからどうぞ。
無垢材テーブルを比較検討する際に注目すべきポイント
昨日のブログでは、無垢材テーブルの作り手の考え方の違いが最も顕著に現れる天板の裏側に注目して、チェックポイントが2つあるとして、その1つ目について書きました。今日は天板の裏側のどこを見ればいいのかというチェックポイントの2つ目は、「無垢材の反りに対する対策がどのようにされているか?」という点です。
木材が生きている状態、つまり立木の状態では木部の中に水分が大量に含まれています。木を伐採して、丸太を何枚かの板に製材します。製材した状態で外に置いておくと、木部の水分が板の表面から蒸発し、板が乾いていきます。板が乾くと水分がなくなった分、木部が収縮していきます。木材は一般的に樹皮に近い部分のほうが水分が多く含まれているとされ、木の表裏で収縮する比率が異なります。そのまま、収縮が続くと水分が少ないほうに木部が反っていくことになります。つまり木材は乾燥が進むことで反りが出てくるということになります。ですが、木材に含まれている水分が15%以下になると、外部の環境と平衡状態になり、反りがとまってきます。従って、木材を家具に使う際は、よく乾燥させて平衡状態になるまで下がったものを使うことが鉄則になります。
とはいうものの木材は自然の素材ですので、絶対ということはありません。製作前に含水率が低く下がった板でも、テーブルにした後に湿度の変化により木が伸縮することがあります。その際に、反ってしまうことがないこともありません。中には、十分に乾燥している板であれば、テーブルの使用に不具合がでるようなことはないので、反り止めの加工をしていないというテーブルもあると思います。ですが、ソリウッドでは、木材で絶対ということはないので、保険的に天板の裏側に反り止めの加工を施すことが必要と考えています。
この反り止めについてもやはり、作り手いよって方法が異なります。よくみられるのは以下の3つです。
木製の反り止めを天板裏につける
金属製の反り止めを天板裏につける
幕板で組んだ脚をつける
上の2つは、天板裏に反りを防止する固いものを天板裏につけ、抑えてあげるという方法です。一般的には木製のものと金属製のものが使われます。木製のものは厚みが5〜6センチの木片を天板の木目に垂直に交わるように取り付けます。伝統的な木工技法である蟻桟といわれるやり方と反り止めを木ネジで天板裏につける方法があります。木製の場合、反り止めがどうしても大きくなってしまうため、場合によっては椅子などを収納する際に邪魔になってしまうこともありますが、大半の場合は特に問題にならないと思います。
金属製の反り止めは多くの場合、天板裏に埋め込みます。そのため、天板裏をスッキリとさせることが出来ます。ソリウッドではこの金属製の反り止めを採用しています。ソリウッドでは、天板の厚みによって、L字型のものやコの字型のものを用意しています。
最後の反り止め策は幕板を組んだ脚をつけることによって反りを防ぐ方法です。幕板というのは、4つの脚の間にはわす板のことです。この幕板をコマといわれる木片や木ネジを使って固定します。天板裏に幕板を密着させることで天板の反りを防ぐことが出来ます。
幕板を使った場合、この幕板がテーブルに座った際に快適さを減少させるデメリットがあります。椅子に座って足を組んだり、肘掛けがついている椅子を天板下に収納することが出来ないといった場合があります。
反りに対する対策については、上述した以外にも方法はあるかと思います。どの方法にもメリットもあればデメリットもあります。見極めるには、なぜその方策をとっているのかをメーカーまたは販売店のスタッフに聞いてみることが一番だと思います。その説明をきいて納得した上で、実際に購入してみるのが良いと思います。
賢木@吉祥寺
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