2014.11.15

耳つきテーブルなら国産材を選択することも可能です。

昨日のブログエントリーでは、板の仕入れ担当者が語る耳つきテーブルを選ぶ3つのメリット。と題して耳つきテーブルを選択するメリットについて書きました。今日のブログエントリーも引き続き耳つきテーブルについて書いていきます。

今日は国産材と輸入材という観点から耳つきテーブルを見てみようと思います。ソリウッドの定番テーブルであるストレートカットテーブルに使用されている材は輸入材です。ウォールナット材・チェリー材・メープル材はアメリカ・カナダの北米産の広葉樹です。ナラ材・タモ材はロシア産のもの主流になっています。いつでも同質な木材が手に入る点で輸入材が国産材を大きく上回っています。そういう点で定番のストレートカットテーブルは輸入材に頼らざるを得ない状況になっています。

では国産材でテーブルを製作したい場合はどうすればよいのか?

日本を代表する国産材はケヤキ材とトチ材です。この2つの樹種はまさにテーブル天板を製作するために製材されている木材です。1枚板でテーブルになる幅の板がとれるためです。そのため厚み60mm以上で製材されるケースが多くなっています。ケヤキ材とトチ材は27mm、34mm、45mmといった規格厚で製材される板があまりありません。しかも、大抵の場合は耳つきの状態で製材されて販売されています。そう、国産材でテーブルを製作したい場合は耳つき板から製作することを考えれば良いのです。

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1枚板でテーブルにならない幅でもこのように厚く製材されるケースが多いのがケヤキ材とトチ材です。上の写真はトチ材の耳つき板です。丸太を同じ厚みで順々に製材していく丸挽きという方法で製材されています。これらの板ははぎ合わせてテーブル天板にすることも可能です。

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こちらはミズメ材の丸挽きしたもの。これも国産材です。うまくはぎ合わせればテーブル天板にすることができます。このように丸挽きされた材が多いのが国産材の板です。ケヤキ・トチのほかには、クリ・ミズメ・カバ・セン・ニレ・イタヤカエデといった樹種は国産の耳つきを手に入れることができます。しかし、材木屋さんが常時在庫できるほどの流通量がある訳ではないので手に入る時しか製作できないのが残念です。

北米産の板は、現地で製材されて人工乾燥された耳裁ち材がたくさん輸入されています。これらの板を使って定番のストレートカットテーブルを製作しています。北米産の樹種で耳つき板をとるためには、丸太のままで輸入された材を日本で製材しなければなりません。材木屋さんが仕入れた丸太を耳つきで製材して乾燥させて販売したり、製材して材木市場に出品したりしています。我々はそれらを仕入れるようにしています。北米産の樹種のなかでは、ウォールナット材の耳つき板が1番入手しやすくなっています。人気が高い樹種なので、日本の業者がたくさん輸入しています。しかし、去年あたりからウォールナット材の確保が段々と難しくなっています。今年もその傾向が一段と進んでかなり少なくなってきています。(アメリカ国内の需要が多くなり、価格が急上昇しています。さらに円安の影響も大きくなっています。)

チェリー材の耳つき板も見つけたら仕入れるようにしています。ウォールナット材に比べると日本に入ってくる丸太は少ないです。そのため耳つき板の確保は大変ですが、見つけたら仕入れているので数台分の在庫は確保しています。

国産材を使用したテーブルが欲しい方は耳つきテーブルを検討されるとよいと思います。ウォールナット材やチェリー材はストレートカットと耳つきの両方から選択することが可能になっています。耳つきテーブルを検討しているかたは、樹種、サイズを教えて頂ければ、製作可能かどうかを含めて在庫板を調べて見積もり、提案させて頂きます。問い合わせは吉祥寺ショールームまで。

瑞木@相模湖

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