2014.03.16

新生活に向けた家具探し2ーネットの情報をもとに家具屋さんへ向かうー

今日は3月13日のブログ記事 新生活に向けての家具探しーM君の憧れのローテーブルーの続きになります。まだご覧になっていない方はそちらを先にどうぞ。

先輩の家でみたローテーブルに憧れ、新生活に向け同じようなローテーブルを探し始めたM君。先輩の発した「ウォールナット」という単語を頼り、インターネットで検索したM君は、自分の勘違いに気づいたところが前回までです。

「ウォールナットってブランドの名前じゃなくて木の種類なのか!!」

「ローテーブル ウォールナット」と検索すると、M君の予想に反していくつもの家具屋さんのウェブサイトがヒットしました。それをひとつづつチェックしていくとM君は自分がある勘違いをしていることに気づきました。そう、M君はウォールナットをお店の名前かブランドの名前と思っていたのでした。ところが、家具屋さんのウェブページを見て、先輩が言っていた「ウォールナット」とは、北米で生育するブラックウォールナットという木の種類であることを知りました。しばらくM君はローテーブルのことはひとます置いて、「ウォールナット」についてさらに調べてみました。その結果、

・ウォールナットのこげ茶色は、材そのものの色味であって、着色しているものでない。

・北米からの輸入材である

・評価も高く、価格も高め

ということがわかってきました。

「そうか・・北米産ということは外国の木なんだ!?値段も高いっていうから日本で採れる木で同じような木ってないのかな・・・」

M君は漠然と日本は森林が多いので家や家具に使われている木はほとんどが国産材だと思っていました。というより、木がどこで育ってどこで伐採されているかなんてこれまでの人生で気にしたこともなかったため、出来れば国産材でというような思いなかったのが最近までのM君でした。

その意識が変わったのは、3ヶ月前。

年末年始を実家で過ごすため故郷に戻ったM君は久々に大学時代の友人Rと合って酒を飲んだのです。友人Rは、M君と同じ大学に通っていました。大学卒業後、家業である林業と製材業を営む親父さんの後を継ぐために故郷に戻りました。

数年振りにあった友人Rは、山に入って木を伐採することも仕事であり、学生時代よりも体格ががっちりした印象をM君は受けました。学生時代から友人Rは、真面目で堅い話をすることが多く、M君の周りの友達に多いタイプとは正反対でした。それがかえって新鮮で友人Rとはサシで話をしたり、行動したりしていました。楽しいお酒が進むにつれて、当時と同じように友人Rは、故郷での仕事の難しさや林業の経営的な問題などを熱く、ときには愚痴を交え話してくれました。

友人RはM君に唐突にある質問をしました。「家を建てるときに柱を立てるでしょ!あの柱、ううちの山で採れる杉を製材、加工して売ってるんだけど、1本いくらかわかる??」と。

M君はもちろんわかりません。でも、柱になるような木は3年やそこらじゃそこまでの大きさにならないだろうし、そもそも家を建てるのは金額的にも高いので、柱だって安くはないだろうと思い、なんとなく2万円と答えました。

すると友人Rは少し失笑しながら、「ざんねん、普通の柱だったら、製品で1本3,000円くらいだよ。柱の大きさになるまで、大体30年かかって、そんなもんだよ。それでも、日本で採れた木が使われてないんだよ。外材の方が安いから。」

M君は友人Rのこの言葉に衝撃を受けたのを今でも覚えています。

あの友人Rとの会話がなかったら、M君はウォールナット材が輸入材とわかっても何のひっかかりもなく受け入れていたでしょう。

結局、インターネットで探してもウォールナットと同じような色味に着色している国産材の家具はあっても、自然な色味でこげ茶色の国産材は見つかりませんでした。ウォールナット材は種類的には日本のクルミと近いようですが、色は少し薄いようで、M君の理想とはすこし違うと感じました。M君は悩みましたが、同じようなものがないのならそこは輸入材でも良いか・・・と考えるようになりました。

?M君は、再び、「ウォールナット ローテーブル」で検索した商品情報をひたすらチェックしながら、イメージに近いローテーブルを絞りこみました。そして、あるショップに掲載されていた楕円型のものと天板は四角で天板の下に1段棚がついているタイプの2つが気に入りました。M君は、せっかくだから実物を見て決めたいと思っていたので、今度の休みに、東京の新居を見にいくついでにその2つのローテーブルが置いてある家具屋さんにも寄ってみることにしました。

翌週の週末は、まず新居探しをし、気にいった物件の契約を済ませました。ここでもYさんの住んでいた部屋の印象に近い物件を選びました。

さて、いよいよお目当てのウォールナットのローテーブルと対面です!M君もはじめてはいる家具屋さんに緊張しながら、入口近くで目に入ったローテーブルに近づきました。

・・・・ん?なんか違うような・・・

続く

賢木@吉祥寺

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