2018.07.18

ビーチ材のダイニングテーブル【No.2348】

先日、ビーチ材のテーブルを納品しました。

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サイズはW1800×D850mmで、椅子の脚が丸いことからテーブルの脚も丸テーパーの脚でご注文頂きました。定番の脚としては丸脚はラインナップされていませんが、オーダーで対応することは可能です。

 

ビーチ材とは聞き慣れない部類の樹種名かもしれませんが、実は家具ではわりと使われている材です。名前だけ聞くと、なんだか夏っぽい名前ですよね。砂浜などを表すビーチは英語で書くと、「Beach」で材木のほうは「Beech」になります。ビーチ材は製材した板の状態だと、白っぽく少し赤みのある色味をしています。全体的には明るい印象で、爽やかな雰囲気の家具に仕上がります。夏っぽいイメージはあまりないかもしれませんが、色の濃いテーブルに比べると、幾分見た目の暑さ(重さ)はないでしょう。

 

ビーチ材は日本ではブナと呼ばれています。ブナの漢字は橅となります。感じにすると面白いですよね、木辺に無になるので、木ではないということなのでしょうか?漢字の成り立ちについては、不勉強で詳細はわかりませんが、製材された板に関しては立派な木です。硬さは十分にありますし、粘りもあるので特に椅子などに使われる曲げ木加工などには適しているとされています。白っぽい木の代表格として、ブナとメープルがよく挙げられますが、メープル材のほうが、やや黄色味が強い印象になります。ブナもメープルも材の色味が白っぽいので、表面が柔らかいという印象をもたれている方も多いかと思いますが、実際のところは両方とも堅く丈夫な木材です。表面が堅いので、テーブルの素材としても十分使えます。テーブルの上でモノを書いても、テーブルに文字の跡がつくというようなこともほとんどありません。

 

ソリウッドではストレートカットテーブルの定番樹種としてクルミ、タモ、ナラ、メープル、チェリー、ウォールナットといった材をラインナップしております。ビーチ材はこの中には入っていません。ですが、取引のある材木屋さんに適当な板の在庫があればストレートカットテーブルをオーダーで製作することは可能です。今回、オーダー頂いたお客様からも椅子の材に合わせてビーチ材でテーブルを作りたいという相談を受けて話が始まりました。価格的には定番で扱っているメープル材に近い価格帯になることが多いです。オーダー製作となるため、その都度お見積もりをさせていただきますが、特段価格が高い材といったことはありません。今回のケースもそうですが、ビーチの場合は、椅子に合わせてビーチ材でという事例が多いです。

 

日本で最も売れている椅子として有名なハンス・ウェグナー氏の「Yチェア』もビーチ材で製作されているものが多いです。Yチェアをお持ちの方から相談を受ける際に多いのは、ビーチ材の指定とテーブル高を少し高くできないかといった問い合わせです。Yチェアは背もたれ兼肘掛けが一体化されているため、他の椅子よりも肘掛けの位置が高めに設定されています。ダイニングテーブルの平均的な高さである70cmのテーブルだと肘掛けが全く天板の下に入らず、スペース的にかなり余裕がないと使えないという問題が生じます。そのため、Yチェアの肘掛けが少し入るように74cmで製作することが多いです。

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上の写真は、ビーチ材丸テーブルを納品した際のものです。こちらもテーブル高を74cmと高めに作っています。

ビーチ材でダイニングテーブルを探しているという方はぜひソリウッドに問い合わせてみてください。
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