2014.05.07

無垢テーブルの樹種を選ぶポイント

無垢テーブルを検討されている方はいろいろ悩む点があると思っています。その悩みを解消して頂いて最適な無垢テーブルをご注文頂くことが吉祥寺ショールームで働く私の務めであり、このブログを続けている意義でもあります。

無垢テーブルの選び方については、別のページにまとめています。これから無垢材のテーブルを購入しようと思っている方はぜひ読んだみてください。

ダイニングテーブルの選び方

こちらのページでは、選ぶポイントを4つ挙げて選び方のアドバイスをしています。

1.樹種を選ぶポイント

2.サイズを選ぶポイント

3.仕上げを選ぶポイント

4.ストレートカットと耳つき

今日のブログでは1の樹種を選ぶポイントについて、もう補足しながら深堀りしていきたいと思います。

樹種を悩んでいるお客様には、選ぶポイントとして

「ある程度の固さがある広葉樹の中から、色と触り心地の好みで選んで大丈夫です」と話をしています。ポイントとしては、広葉樹であることと色と触り心地の3つです。

皆さんご存知だと思いますが、木には針葉樹と広葉樹の2種類があります。一般的に針葉樹のほうが広葉樹に比べて柔らかい木質になります。針葉樹の代表格はスギとパインです。柱や床などの内装材に比較的よく使われます。まっすぐな材をとることができるので、構造材としては適しているといえます。ですが、表面は柔らかく、爪をたてて押してみると、跡がつくぐらいの柔らかさです。スギやパインのテーブルをみることもありますが、キズがつくことに関しては覚悟が必要です。ある程度の固さのものを落とすとその都度跡がつくと思います。

スギの家具利用については、私個人的には上記の理由により、あまり向いていないと考えていましてが、先日こんな記事が出ていました。この先は少し見方が変わるかもしれません。

天童木工、不向き克服しスギ材家具開発 国産利用強度確保に新技術(山形新聞)

国内屈指の家具メーカーである天童木工さんが、柔らかいスギ材を硬化させる技術を開発し、国産のスギ材利用の拡大を目指すという内容です。スギ材を硬化させる方法として記事では、こう説明されています。

スギを厚さ5ミリ程度の板にスライスし、強力な加湿プレスで圧縮することで素材を硬化。表面に細かな切れ目を入れ、特殊な液剤を浸透させ耐久性を高めた

実際のものを見たり、触っていないので詳細はわかりませんが、不自然なツヤがなく触り心地もスギ本来の柔らかさが出るようであれば需要は高まるかなと思います。

少し話が逸れました。木の固さに話を戻します。広葉樹は針葉樹に比べて、組織構造が複雑で、木質としては固いです。固いものを落としたりすると、跡はつきますが針葉樹ほど凹むことはありません。ただし、広葉樹でも柔らかい木もあるので、注意が必要です。皆さんも名前を聞いたことがあると思う木ですが、桐は広葉樹の中で最も柔らかい樹種のひとつです。桐は、先ほど述べた針葉樹のように爪を立てて押すと跡がつきます。それ以外の広葉樹は、テーブルに必要な固さ、強度は満たしていると考えてよいでしょう。

2つ目のポイントは色ですが、この点を気にされる方が多いように思います。無垢テーブルによく使われる材を簡単に色味別に分類してみると以下のようになります。

白色系:メープル、ブナ

黄色系:タモ、ナラ

橙色系:チェリー、ケヤキ

茶色系:ウォールナット

その他の家具や理想のお部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。

最後のポイントは肌触りです。無垢材の場合、同じようにオイルで仕上げても樹種によって、若干肌触りが異なります。その要因になっているのが導管です。導管とは立木の際に、水分や養分を吸い上げる管のことです。この導管の太い細い、配置によって触った時に感じる凹凸に違いがでます。

先ほど挙げた樹種の中で、比較的導管が太く、凹凸を感じやすいのが、タモ、ナラ、ケヤキ。導管が細く、散在されて配置されているのが、メープル、ブナ、チェリー、ウォールナットです。これらの樹種の肌触りは、スベスベで導管の凹凸を感じることがありません。ダイニングテーブルは手で直接触る機会も多い家具などで、肌触りも少し気にしてみてください。

樹種を検討する際には、以上のポイントを意識して自分の好みの木を見つけてみてください。

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