2018.07.11

本棚の背板【No.2341】

ソリウッドでは、無垢材を使った本棚を注文で製作しています。無垢材を使うと質感のよい立派な本棚にすることが可能です。リビングや壁一面に棚が欲しいという場合は無垢材を使うことをオススメします。また、合板などの板を使うより丈夫な棚にすることもできます。本棚はお客様の置きたいスペースに合わせて製作しますので、まずはおおよそでも構いませんので、幅と奥行き、高さ、棚板の数などを連絡頂ければ見積りすることができます。材によっても価格は変わりますが、価格を抑えたいということであればフィンランドバーチ、色味にこだわるのであればチェリーやウォールナット材も選択が可能です。フィンランドバーチ材はあまり聞きなれないかもしれませんが、フィンランドで製材されたカバ材です。バーチはカバ材の英語読みです。ソリウッドでもテーブルなどでカバ材を使いますが、それとの違いは色味です。フィンランドバーチは全体的に白く、そのほかのカバ材に見えられる中心部分が赤みのある茶褐色の部分がありません。全体的にクリーム色のような白っぽい感じで、見た感じはメープル材の色味に近いです。こちらの材は幅が広い板が少ないのではぎ枚数は少し多めになる場合もありますが、本棚の場合はそこまで目立ちませんし、市販されている集成材よりは1枚1枚の幅は広くとれます。

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本棚を製作する場合、仕様によって価格も幅で出てきますが、違いがでるところとしては、背板があるかなしか(背板も無垢にするかしないか)と棚を固定にするか可動にするかといった点です。

背板は、まさに本棚の背面にある板のことです。無垢材で製作するうえでは構造には関わらない部分なので、背板がなくても本棚としては成立します。ソリウッドで製作する本棚は無垢材で構成されますが、背板まで無垢材でやるには工夫が必要です。合板のように、背の開口部の寸法そのままの板を用意してはりつけるというわけにはいきません。無垢材は湿気の吸収などにより、多少の伸縮をします。その際に、反りなどの狂いが出てしまうこともあります。そのため、幅が広い板を使うには反りに対する対策を講じなければなりません。背板の部分まで無垢材でやる場合は、フローリングのように10cm前後の板をさね加工してお互いの板が一部重なるようにあわせて面の寸法をつくるやり方となります。見た目は合板のものより立派ですし、裏側からみてもそれなりの見栄えはします。ただ、加工の手間はかなりかかってしまうので費用面ではなかなか厳しいものがあります。そこで、背板をつける場合は、4mm厚の合板を背板部分だけつけることが多いです。背の部分は壁につけてしまうから見栄えは必要ないということがほとんどですので、そこに合板を使うことはさほど問題はないかと思います。

個人的には背板なしの本棚が好みです。合板を使うことも必要ありませんし、見た目的にはすっきりします。ただ、後ろに何もないと本を並べた際に凹凸ができてしまう、ものが落ちてしまうといったデメリットもあります。その点をしっかりとカバーしたいということであれば、「ストッパー」と我々が読んでいる高さ20mmほどの木片を棚の後ろ部分につける方法があります。

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こんな感じで背板までいかなくても本をしっかり受け止めることができます。厚みは10mmを標準としています。これであれば全て無垢材ということもコストの爆増なしで実現できますし、見た目も背板をつけることよりもかなりすっきり見せることができると思います。

テーブルに比べると、仕様の幅が多くありその点は難しい部分がありますが、「ここに棚が欲しい」といった場合、無垢材でつくる棚も選択肢として検討頂ければと思っています。

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