2018.05.22

ストライプのような模様になるカバ材の完成品テーブル。【No.2291】

吉祥寺ショップで展示販売する完成品テーブルが完成しました。今回製作したテーブルは5台です。完成品テーブルはすでに脚も製作していて、塗装もしてあるのですぐに納品できるテーブルです。ソリウッドのテーブルはオーダー製作が多かったですが、すぐに納品できる完成品テーブルも製作することにしました。サイズは決まってしまいますが、木目や色を確認して購入できるメリットがあります。今日のブログでは今回製作した完成品テーブルの中からカバ材のテーブルを紹介します。

今回製作した5台のテーブルのうち2台がカバ材のテーブルです。1台は耳つきテーブル、もう1台はストレートカットテーブルです。ソリウッドで製作販売しているストレートカットテーブルはウォールナット材、チェリー材、メープル材、ナラ材、タモ材、クルミ材で展開しています。カバ材は通常のラインナップに加えていませんが、コンスタントに仕入れることができる樹種であります。カバは英語にするとバーチになります。ブナは英語にするとビーチです。バーチ材とビーチ材と音が似ているため混同されているケースもあります。私も時々どっちだっけ?ってなります。

カバの仲間には色々とあります。カバの仲間で一番価値の高い木材はウダイカンバになります。材木業界では真樺(まかば)とも呼ばれています。良質のウダイカンバ材はとても高値で取引されます。まっすぐに伸びた太いウダイカンバの丸太は最高級材として、主にツキ板用として取引されます。産地は北海道です。しかし、最近では流通量が減ってなかなか手に入らなくなってきています。ウダイカンバ材の特徴は真ん中に近い部分が赤褐色をしていることです。周辺部分は薄い茶褐色をしています。

カバ材としてたくさん使われているのはダケカンバ材です。通常、カバと言えばこのダケカンバであることが多いです。材木業界ではウダイカンバ(真樺)以外のカバを雑カバと呼ぶこともあります。ダケカンバはウダイカンバに比べると色が茶色っぽいです。周辺部分はウダイカンバ材と同じように薄い茶褐色(クリーム色に近い)をしています。

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こちらが今回製作したカバ材のテーブルです。4枚の板をはぎ合わせてテーブル天板にしています。色が濃い部分は心材と言って樹体維持をメインの役割をしている部分です。色が薄い部分は辺材と言って、水分や養分を受け渡している部分です。カバ材の場合は心材が少なめで辺材が多いのが特徴です。なので、板をはぎ合わせるとストライプ状の模様になります。

カバ材の手触りはスベスベしています。導管が狭いので手触りがスベスベとしています。硬さもあります。粘りは適度にあるので加工もしやすいです。乾燥している材なら安定度が高いので反りや割れの心配も少なめです。(完全にゼロではありません。)テーブル材としての適性も高いと思っています。

あとはこのようなストライプ状に見える模様をどう捉えるかによってカバ材の評価が変わります。これを良いと捉えるか悪いと捉えるかは好みの問題ですね。私自身は面白い木目になるので好きですが…またはストライプ状がどのようになるかはその時に使用する板によります。なので、オーダーを受けて製作するには少し怖さがあります。どんな模様になるか想像しづらいので、お客様がイメージしているのと違ってしまう可能性があるからです。

なので完成品テーブルとして製作して、木目を見れる状態なら安心して購入して頂けると思います。今週末から吉祥寺ショップで展示販売を開始する予定になっています。カバ材以外の完成品テーブルもあります。気になる方はぜひソリウッドの吉祥寺ショップへお越しください。

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