2017.08.10

無垢材でL字棚製作できます【No.2006】

昨日は無垢材棚の仕上げについてブログを書きました。

無垢材棚の仕上げについて

今日はその続きではありませんが、無垢材棚について書きたいと思います。ソリウッドでは、シンプルな背板のない棚を得意とするところですが、よりオリジナルティのある棚であるのがL字棚です。L字棚は壁の角にすっぽり納まるようにL字型に棚を配置したモノです。L字棚の最大のメリットは角のデッドスペースを最大限に活用できることです。別々の棚2つを角に置こうとするとそれぞの側板(棚の一番外側の板)があるのでその外側のスペースが何もできない状態になります。ソリウッドのL字棚では棚の木口と木端にある特殊な金具を埋め込むことで棚板同士を直接繋ぐことが出来ます。そのため、棚が一続きになるので、何かものを置くことが出来るのでその分有効活用ができるといった感じです。

また、もう1つのメリットは地震対策です。2つの棚を完全に固定してL字型にするので、壁などに金物などで固定する必要がなく、バタッと前に倒れる心配がありません。

上の写真が2つの棚を結合部分です。2つの棚の片方の木口ともう片方の棚の木端にそれぞれ爪がついている金具を埋め込んでいます。先ほど特殊金具と書きましたが、一般的に市販されている金具になります。通常の棚類の板の固定にはビスケットといわれる木製チップを使っています。この木製チップはブナなどの広葉樹を圧縮して作られて薄い楕円状のチップです。このチップを埋め込む溝を掘り、木製チップにボンドを染み込ませ圧着させます。ビスケット(木製チップ)はボンドの水分を吸うとビスケットが膨張してより強固に固まり接合部分の強度をだせます。話をL字棚の金具に戻します。L字の接合にはこのビスケットを半分にしたようなカタチのプラスチック製金具をビスケット同じように埋め込みます。このプラスチックの中に金属製の爪が仕込まれており、下にあいた穴から六角レンチを差し込み回すと爪が回転してカチッとはまります。こうすることで2つの棚が接合できます。本来であれば2つの棚を製作段階で結合させてしまうほうが強度は出ますが、ソリウッドは置き家具を専門としている家具工房で、作り置きの家具は基本的には行っておりません。そのため、搬入のことを考えるとエレベータや階段をすんなり通れるサイズで製作して、現地で組立てが出来る必要があります。そのためにはこのようなノックダウン式の金具が重宝します。

L字の棚はお客様のご希望のサイズで製作をすることが出来ます。まずはご希望のサイズ、樹種、その他仕様をお聞かせください。見積り額を算出し、まずは見積金額をご返答させて頂きます。見積りの依頼はソリウッドの吉祥寺ショップの店頭でももちろん承りますし、メールや電話でのご連絡でも対応が可能です。ご提示した見積金額をご検討頂き、先に進めるようでしたら、図面を描いて詳細寸法を相談させて頂きます。図面のやり取りをし、最終図面を描いていきます。

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こちらは先日納品させて頂いたウォールナット材のL字棚です。他の家具があるためスペースはあまりないけど、収納力は多くしたい場合、L字棚は有効です。今回も家具をおけるスペースは限られている中でL字棚の検討が始まったとのことでした。ウォールナット材の他に、チェリー材、メープル材、タモ材、ナラ材での製作も可能です。先日のブログで紹介したフィンランドバーチをご希望の場合は、その旨をスタッフにお伝えください。木材の在庫量を確認したのち、製作可否の判断とともに見積額を提示させて頂きます。

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こちらはチェリー材での製作事例になります。

賢木@吉祥寺

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