2017.08.11

椅子も価格は様々。椅子の価格差はどこから生まれるの?【No.2007】

ソリウッドでは国内生産されている3メーカーの椅子を多数取り扱っています。取り扱っている椅子のなかでも1脚の値段はマチマチです。リーズナブルな価格帯で4万円台、高いものは10万を越えます。同じ椅子であっても、樹種や座面ファブリックによって価格は異なります。同じモデルの椅子で樹種やファブリックの違いによる価格差は2万ほど。今日のブログエントリーでは椅子の価格差に焦点を当てようと思います。

同じ用途に使う椅子でも価格が10万ほど違うとなるとビックリしますよね。まずはモデル間での価格差について書いていきます。椅子の種類による価格は大きさと形状による違いが大きいです。基本的には組み立てに関する部分では同じメーカーであれば変わることはないと思います。例えば高いモデルには強力な接着剤が使われていて、安いモデルには普及品の接着剤が使われているといったことはないはずです。同じラインで製作されているので、そういう細かい部分に違いはないでしょう。また、材料の質が違うということもないと思います。材料も同じ樹種であれば高い価格の椅子も安い価格の椅子も同じものを使用しているはずです。単純にサイズの大きい椅子は使う材料が大きくなるので、単価は上がります。

例えば、ISU-WORKSのGシリーズとNシリーズ。どちらもダイニングチェアとして使える椅子ですが、サイズ設計に差が有ります。Gシリーズはコンパクト設計でW460mm、D470~500mmほどになっています。対してNシリーズはW500~、Dが510~とひとまわり大きく設計されています。形が違うので一概には言えませんが大きさが違うので当然価格も違ってきます。

もう一つ価格に大きく影響するのが形状です。一般的に言うと曲線が多くなると価格も高くなります。直線的な形状の方が形をつくるのに時間が掛からないので価格を抑えることができます。曲線部分はどうしても加工に時間が掛かります。曲線が多いと組み立てに時間が掛かります。固定するのにそれ専用のジグを使用しなくてはいけなかったりと手間が掛かる事が多いんですね。やはり直線の方が取り回しがなにかと楽なので製作時間も短縮可能になります。

背の部分が曲げ木なのか削り出しなのかも価格に影響します。HUGチェアは背が大きく湾曲しています。この背は薄い板を何枚か重ねて型にはめて圧をかけて曲げて作っています。

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こちらがHUGチェアです。背が大きく湾曲していますが、これは曲げ木と呼ばれる方法で製作されています。曲げ木はプレス機などの機械設備と経験が必要になってきますが、使用する木材の量は少なく済みます。

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こちらRAYチェア。背の部分が湾曲していますがこちらは削りだしで製作されています。削り出しはその名の通り削って形を作っています。湾曲している部分を削り出す場合材料も多く必要になるのでどうしても価格が高くなります。背が曲げ木か削りだしかで価格は大きく変わってきます。なので削り出しで背が成形されている椅子は高額になることが多いです。

RAYチェアは座面も削り出しで製作されているので非常に手間が掛かっています。なので価格も相応に。1脚10万円を超えています。やはり削り出しはコストが掛かってしまいます。でも座り心地は良いですよ、やっぱり。

ここまで見たように同じメーカーの商品の価格差は主にデザインによる製作コストによるものだと考えてもらって平気です。製作の手間が掛かるデザインの椅子はどうしても価格が高くなります。その分、美しさや座り心地に影響を与えますが…とはいっても10万を越える椅子を4脚なり6脚なり揃えるのは予算的に難しい場合がほとんどでしょう。1脚だけ豪華に高額な椅子を選んで、後は少しリーズナブルな椅子にするなど調整するのも良い方法だと思います。ソリウッドでは様々な椅子を取り扱っていますが、内容とあまりにもかけ離れている価格の椅子はないです。どれも適正価格の範囲にあると思います。

瑞木@相模湖

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