2017.01.11

オイル仕上げの棚について【No.1795】

ソリウッドではご注文を受けて、無垢材家具を製作していますが、その中心はストレートカットや耳つきテーブルといった無垢材テーブルと本棚やテレビボードなどの置き家具です。テーブルの場合は、オイル仕上げとウレタン塗装のどちらかを選んで頂いています。ダイニングテーブルの場合は、仕上げの違いによって、普段のお手入れやメンテナンス方法が変わってきます。オイル仕上げの場合は、水に対する対処がまるっきり変わるので、食事をすることが多いダイニングテーブルの場合、ウレタン塗装のほうがよいという方もいらっしゃいますので、基本的にはお客様のライフスタイルや価値観などによって、仕上げの方法を選んで頂いています。

本棚やテレビボードなどの首脳の場合、テーブルのように食べこぼしや水に濡れたものを置く可能性がテーブルに比べ極端に低いと思います。そのため、着色を希望でない以外はオイル仕上げを前提に見積りなどの提案をさせて頂いています。オイル仕上げに使うオイルは、植物性のオイルを中心として有害な化学物質を含まない原料で出来ています。オイル仕上げは、木材の表面に染み込ませて木部を保護する仕上げ方法なので、実際に手に触れる部分は木材ということになります。この点がウレタン塗装と最も違う点です。ウレタン塗装の場合は、プラスチック性の塗膜を木材の上にはって木部を保護する塗装方法です。そのため、ウレタン塗装で仕上げた家具は表面がプラスチックということになりますので、オイル仕上げと比べると肌触りがのっぺりとした感じをしています。ソリウッドでは、棚類も背板や引出しの底板などを除き、すべて無垢材で製作しています。せっかくの無垢材ですので、木本来の肌触りを堪能して頂きたいということもありオイル仕上げを前提としています。

ただし、さきほども少し触れたように着色をご希望の場合は、ウレタン塗装を施しています。オイルでも着色成分が含まれてオイルも販売されていますが、木の樹種によって色の出方が違ったり、木目によって色がつくところとつかないところがでてきて、それが色ムラになってしまうことが多々あります。また、オイル自体に着色成分がすでに入っていますので、細かい色の調合が出来ないので、細かい色をつくることが出来ません。そのため、今使っている家具の色味にあわせて新しいものを作るといったオーダーに対応することが難しいです。そういった理由もあり、着色オイルは原則的に使用していません。ウレタン塗装の場合は着色と塗膜をつくる作業が別になりますので、着色材の細かい調合が可能です。樹種によっては多少色ムラは生じますがオイルに比べると断然キレイに仕上がります。着色をご希望の場合は、

オイル仕上げの本棚やテレビボードの棚類のお手入れについては、乾いた布で表面の埃は払うように乾拭きするだけで十分です。拭いただけではとれない汚れなどがついた場合は、軽く濡らした布に台所用などの中性洗剤を数的垂らして汚れ部分にこするようにして拭き取ってください。こうすることで、通常使用で出来た汚れなどには対応が可能です。乾拭きをしていればオイルが抜けることもありませんので、ダイニングテーブルのように定期的にオイルを塗ったり、紙ヤスリで染みをとり、その上からオイルを塗るような補修作業をする必要はほとんどありません。

オイル仕上げの場合はクリアなオイルを浸透させるので、濡れ色にはなりますが、出来上がりの色味は元々の木の色味が仕上がりの色味となります。濃い色味だと、ウォールナット材、明るい色味だとメープル材、その間の色味でオレンジがかった茶褐色になるチェリー材、木材らしい黄色味が強い茶褐色のタモ材とナラ材といった樹種で製作することが出来ます。

20170111 1

こちらはウォールナット材で製作した棚です。

20170111 2

こちらは最も白っぽい樹種のメープル材で製作したテレビボードです。

お見積りを依頼する際は、ご希望のサイズや仕様、希望の樹種をご連絡ください。まずは、見積金額をお伝えして、先に進めるようでしたら図面を描いて詳細な寸法や仕様をご相談させて頂き、最終図面を描いていきます。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest