2016.09.13

無垢材ならではの良さについて語ります。その2。【No.1675】

先週の土曜日日曜日は吉祥寺秋祭りでした。吉祥寺の街を11基の御神輿が練り歩くこのお祭りも40回以上続いて吉祥寺の秋の風物詩のひとつになっています。ソリウッドからも2名御神輿を担ぐことに参加しました。御神輿は大部分が木で出来ています。なんとなく想像はつくと思いますが… 本体に使われている材はケヤキが多いようです。我々が担いだ御神輿もケヤキ材が使われていました。これがプラスチックやコンクリート製だったらなんとなく興ざめしてしまいますよね。木という素材はそうしたなんと表現して良いのか分からない良さを持っているんじゃないかと考えています。

御神輿については先日のブログに詳しく書いたので、興味がある方はそちらをお読み下さい。

御神輿にも使われているケヤキ材に注目!!!

さて、本日のブログは木が持っている良さについて書いてみます。このテーマで以前書いたブログエントリーがありますのでまずはそちらを読んでもらうのが良いと思います。

無垢材ならではの良さについて語ります。

前回は無垢材の良さとして表面を削り直せば新品同様になるという話を中心に書きました。化粧合板が天板に使用されているテーブルは基本的にこの削り直すということができません。削るとすぐに下地が見えてきてしまいます。

無垢材を使った家具は表情が豊かです。1枚板テーブルでなければ、幅方向で複数の板をはぎ合わせて製作します。必然的に様々な表情の板を使うことになります。当たり前のようですが、化粧合板を使った場合は同じようになりません。化粧合板の表面にはツキ板と呼ばれる薄い板が貼られています。どのぐらい薄いかというと0.2mmとか0.6mmとかです。1mm以下の薄い板が貼られているんですね。このツキ板は1本の丸太からたくさん作られます。同じロットなら木の表情や色はどれもそっくりです。化粧合板を作る際にはこのツキ板を順番に並べていきます。なので、貼られているツキ板はどれも同じような木目をしています。

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チェリー材の無垢材テーブルです。5枚の板をはぎ合わせた天板ですが、1枚1枚の板はどれも違う木目をしています。無垢材で製作すると通常このように表情の異なる板をはぎ合わせることになります。なので、天板の表情が画一的でなく様々な木目が現れます。化粧合板等の木質素材で製作したものと比較すると顕著です。化粧合板の表面には連続する同じような木目が並びます。全体的に統一感はありますが、木目が揃い過ぎていて逆に違和感を感じることがあります。

はぎ合わせている板は同じ樹種なので色や木目の様子は似ています。でも1枚1枚の表情は違う。このことが無垢材テーブルが私たちにやすらぎを与えてくれると感じる要素のひとつなのではないかと考えています。”バラバラなのに統一感がある”状態になにか安心感を感じるのではないでしょうか。

もうひとつ、無垢材ならではなのは節や入り皮といった自然が作り出したモノをそのまま使うことができる点も良さです。化粧合板では節の入った部分が入ることはまずありません。節があるような木はツキ板を製作する段階ではじかれます。

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ウォールナット材の節です。以前に納品したウォールナット材耳つき2枚はぎテーブル天板に含まれていた節です。どうです?結構かっこよくないですか?節につきものの小さな割れなどをしっかり処理すれば、節も格好良いものに仕上がります。

節がかえってアクセントになって良い場合もあります。そしてなにより個性的な天板に仕上がります。節があるとそのまわりには面白い木目が出ることがあります。そうした面白い木目を活かせるのも無垢材の良さだと思います。

瑞木@相模湖

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