2014.06.14

無垢材家具で北欧というとどんなイメージ?

北欧家具というとどんなイメージを持っていますか?
私のイメージは、白を基調とした空間にポップな色を取り入れた感じです。皆さんはどうでしょうか?

正解はどうなんだろうと、インターネットで”北欧家具”と検索してみました。ヒットしたサイトや画像を見てみると……

ん???

いろいろとありすぎてよく分かりません。漠然とし過ぎていて北欧家具と謳った家具は北欧家具みたいな様相です。

それでは少し絞って北欧家具を見ていきます。無垢材家具で北欧家具というと、なんとなくYチェアです。あの有名な木の椅子です。北欧デザインの巨匠・ハンス・J・ウェグナー氏がデザインした椅子です。名前の由来はその背の形。背中を支える支柱がY字型をしていることからYチェアと名付けられました。座面はペーパーコードで編まれています。使用されている木材はブナ材です。英語と言うとビーチ材です。

日本の1番有名かも知れないYチェアがブナ材で製作されていることで、北欧家具と言えばブナ(ビーチ)材というイメージが定着しています。ソリウッドではYチェアをお使いのお客様からのオーダーでブナ材のテーブルを製作したこともあります。
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どうですかね?北欧の感じ出てますかね?

あまり数は多くないですが、ブナ材で製作したオーダーテーブルにこんなものもあります。
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これも丸いテーブルですが…

ブナ材は白っぽい色をしています。時が経つと段々と黄色っぽく変化していきます。木目があまりハッキリ現れない散孔材です。そのため、木目が強調されていかにも木といった印象はありません。

ブナ材は日本にも生えています。世界遺産に認定されている白神山地はブナの原生林として有名ですね。昔は国産のブナ材がかなり流通されていましたが、近年はその数も減っています。現在、日本で流通しているブナ材はヨーロッパ産のものが多くなっています。

さて、北欧家具が日本で人気になる根底には白木文化があるのではないかと言われています。日本と大昔からヒノキを中心とした針葉樹で建物が作られてきました。最近はめっきり数が減りましたが、日本家屋には見えるようにヒノキやスギの柱が使われいます。針葉樹は削ったままの木肌が美しく塗装されずに使用される事が多くありました。削ったままの木肌を重要視するのが白木文化です。

それに対してイギリスやアメリカなどは塗装を前提とした広葉樹が使われてきました。広葉樹は塗ることによって木肌が美しく見えるようになります。日本人と同じように白木を好むと言われているのが北欧の人たちです。もちろん、ブナ材は広葉樹なので塗装することが前提になっていますが、色は白っぽいですからね。

ブナ以外に北欧家具風になるのがメープル材です。メープル材は北米産が主流なので直接北欧家具とは関係ないと思いますが、雰囲気は北欧風になりやすいと思います。
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メーブル材のテーブルと椅子のダイニングセットです。どうです?北欧家具ぽくないですか?

メーブル材にポップな色を合わせると北欧家具風になります。
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徳島県にある宮崎椅子製作所で製作されているUUチェアです。材はメープル材。鮮やかな色をメープル材に合わせるとポップな雰囲気が醸し出されます。北欧っぽいイメージを出したい場合はメープル+鮮やかな色という選択肢もありだと思います。

瑞木@相模湖

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