2016.03.03

シンプルな木の椅子【No.1481】

今日は椅子についての話になります。

木工の世界でも機械化がどんどん進んでおり、複雑な形状の部材を削りだすことも効率よく作り出すことが出来るようになってきました。現在、木の椅子の最前線は、機械によるスピーディーな加工+部材を丁寧に組み上げていく職人の技というタッグによる椅子作りになっています。ソリウッドで扱っている宮崎椅子製作所さんやISU-WORKSの椅子を製作している山上木工さんもそうした椅子づくりにたけている木工所といえるでしょう。

これらの木工所から発表される新作の椅子には、細かなところまで計算されている先鋭的なデザインの椅子やソファなどが見受けられます。こういった椅子も木の椅子の魅力ではありますが、個人的にはシンプルなデザインの椅子がつねに気になってしまいます。

宮崎椅子製作所さんもISU-WORKSの山上木工さんもそれぞれの強みを活かしたシンプルな椅子もラインナップに組み込まれています。

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宮崎椅子製作所さんのHAKUチェアです。無垢材の椅子としては、ギリギリといえる細くデザインされた脚が特徴といえます。実際に座ってみるとわかりますが、座り心地は繊細というよりは、堅めの座面で凛とした印象を受ける椅子です。背のカタチも特徴的です。上面はスッキリとした線ですが、背の下は緩やかなカーブを描いていてどこが優しさを感じるデザインになっています。構造もシンプルですが、見た目的には今っぽさを強く感じる現代のシンプルな椅子といえます。

座面の部分は布やレザーを張るタイプになりますが、クッションになる緩衝材は薄く堅めの座り心地になります。シンプルで少し堅い座り心地の椅子を探している方にはオススメの1脚です。

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こちらは、ISU-WORKSさんのPEGチェアです。こちらも椅子の構造はいたってシンプルですが、力強い印象を受けます。下から伸びてきた後ろ脚が背の部分で角度をつけて背を支えるようになっています。実はこの椅子は同じISU-WORKSのTAGチェアの進化版としてデザインされた椅子でもあります。

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こちらがTAGチェアです。後ろ脚が下から伸びてそのままストレートに伸びています。TAGチェアとPEGチェアは背の最後の角度が違うだけの些細な違いですが、座ってみると違いがわかると思います。PEGチェアは角度を変えることで、ゆったりと座った際に脚に腕があたらないようになっています。私はTAGチェアに座っても、腕の当たりはあまり気になりません。やはり座る人の体格や感じ方の違いではあると思います。

賢木@吉祥寺

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