2016.02.09

材木市場でピンときた板を仕入れて耳つきテーブルを作っています。【No.1458】

今日は耳つきテーブル用板の買い付けのために出かけます。数ヶ月買い付けには行けませんでしたが、今月は行く事ができました。原木市場でのセリは明日行われますが、朝早くから開始されるため前日から来ています。今日のブログでは耳つきテーブル用の板をどう選んで買い付けるかについて書きます。

まずある程度樹種を絞っています。これとこれと決めている訳ではありませんが、あまり手広く手を出すことはしていません。国産材と北米産木材を中心にしています。材木市場にはアフリカ材や東南アジア材も出品されていますが、よほど気に入らなければ仕入れてはいません。なにが悪いというわけではありませんが、出来れば国産材を手に入れたいという思いが強いからです。ただ、国産材だけでは全てをまかなえないので北米産のウォールナット材やチェリー材も仕入れています。

朝一番にザッと市場の土場を見て回ります。樹種とサイズを見て仕入れ対象の板をピックアップします。まず1番に欲しいのは幅600mm前後の板です。このサイズだと2枚はぎテーブルに最適です。乾燥後に白太を除いても余裕をもって2枚はぎテーブル天板にできるからです。でも、実際はもう少し幅が狭いものが多いです。だいたい500~550mmぐらいの板が多いですね。ウォールナット材やチェリー材でこの幅ならとりあえずセリには参加します。でも希望価格より高くなってしまえば諦めます。カバ材やカエデ材も良い物があったら欲しいですね。その他にヤマザクラ材、クリ材、トチ材、ケヤキ材で2枚はぎテーブル天板になるサイズの板は手にしたいです。

適当なサイズの板がたくさん出品されているときは迷います。予算が決まっているので、全てを仕入れることが出来ないからです。取捨選択をしなければいけない時は木目を見ます。出来れば面白い木目をしている板がいいですね。素直な木目の板も捨てがたいですが、より個性的な板の方に魅力を感じてしまいます。

例えばこんな板も仕入れています。
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この板は耳つき2枚はぎテーブルを作るのには無理がありますが、面白い木目をしているので選びました。真ん中の膨らんでいる部分は瘤と呼ばれている部分です。瘤の部分はとても面白い木目がでます。こうした木目は何かに使えるので欲しくなってしまいますね。

材木市場に並んでいる板の多くは未乾燥材です。製材されたばかりの板もたくさんあります。なので、割れや反りがなく綺麗な状態で並べてあります。でも樹種によっては乾燥中に割れが入りやすいものや反りが出やすいものがあります。その面の知識も参考にします。また木目によっては暴れやすいものもあるので、一応注意しています。でも、木は乾燥に割れたり、反ったりする性質を必ずもっているのでそれを気にしていると何も仕入れることができなくなってしまいます。割れそうだと思っても仕入れることは普通にあります。乾燥の結果、割れてしまったら残念ですが… 割れなかったらラッキーと思うようにしています。

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ヤマザクラ材です。ヤマザクラは仕上げるととても綺麗な色と木目になるので、耳つきテーブルにしたい材種なんです。でも流通量が少ないのでたまにしかお目にかかることができません。さらにヤマザクラ材は乾燥がとても難しい材です。目が詰まっていないヤマザクラ材はとっても暴れます。もう反ったり捻れたりで大変なことになります。なので、出来るだけ目が詰まっているのが好ましいのですが、なかなかそういう材は無いんです。あってもとても高かったりします。みんな考えていることはだいたい一緒なんで… このヤマザクラ材は目が詰まっていて良い感じです。ただ短いんですね。2mないので短いテーブルにしかならないです。短くてもいいので仕入れました。

基本的には”かっけえ”テーブルになる板を探しています。たくさんの板を見て回っていると何かピンとくる板があるんですね。上のヤマザクラ材はピンときました。これからもピンと来た板を仕入れて”かっけえ”テーブルを作っていきたいです。

瑞木@相模湖

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