2018.06.23

国産木材を使った耳つき完成品テーブル。【No.2323】

ソリウッドでは耳つきテーブルなるものも製作販売しています。耳つきテーブルとは樹皮がついていた部分を残して製作するテーブルのことです。通常樹皮がついていた部分はカットしてテーブルなり、棚などを製作します。しかし、樹皮がついていた部分はナチュラルなラインであり、表情も普通の木部とは違うためにこの部分を残した方が好きという方も多くいます。耳を残した方がよりワイルドな家具になります。でも、エッジが滑らかになるので全体のフォルムはマイルドになる場合もあります。また耳がついていることでより唯一無二の存在になります。無垢材テーブルは、耳のないストレートカットテーブルであっても木目が違いますので、同じものは2つ存在しない訳です。でも、耳つきの場合は形も他に同じテーブルは存在しないことになります。

ソリウッドでは、耳のないストレートカットテーブルと耳つきテーブルの両方を製作販売しています。テーブルとしての機能に違いはありませんが、お客様の好みでストレートカットか耳つきかを選んでもらえれば良いです。ただし、耳つきの板は流通が限られているので、樹種や大きさなどが限定されてしまいます。また、いつでも耳つき板を仕入れることができるわけではありません。ソリウッドで使用している耳つき板の多くは材木市場で仕入れた板です。材木市場に並んでいる板の多くは未乾燥材です。未乾燥材を家具にしようするためには乾燥させる必要があります。木材の乾燥には時間がかかり、少なくとも半年は時間が必要です。天然乾燥だけなら2年ほど置いておく必要があります。乾燥までに時間がかかるため、常に乾燥した耳つき板があるわけではありません。なので、耳つきテーブルは乾燥が終わってある板で作るということになってしまいます。

そんな中で北海道の下川町で採れた板を使った耳つきテーブルの販売もしています。木材は流通に当たって産地を明記する必要がありません。そのため、どこで伐採された木なのかは分からないことが多いです。日本国内に材木市場はたくさんありますが、その市場にも全国(海外を含めて)から木材が集まります。そのため、岐阜県内にある材木市場であっても岐阜県産の木材があるわけではありません。規模が大きくなればなるほど外から木材を集めていることが多いです。

日本の林業が衰退している中で、地域活性化を含めた動きをする上では産地を明確にすることは一つのメリットだと思います。そうした動きは全国で始まっています。下川町の試みもそうした地域活性化の流れの一つです。NPO法人森の生活さんが下川町産の木材を供給していこうという流れでソリウッド仕様でテーブルを製作しています。これまでにクルミ、クリ、シラカバを使ったテーブルを作りました。

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新作のクルミ材の耳つきテーブルです。もちろん木材は下川町産です。クルミ材は広葉樹材の中では平均より少し柔らかくて軽い木材です。ソリウッドで扱っている木材の中では軽めになります。と言っても広葉樹材ですので、杉やヒノキのような針葉樹材に比べれば硬さも重さもあります。最近は無垢材であっても軽い方がいいというお客様が増えています。そんな方にはクルミ材をおすすすめしています。今回製作したクルミ材の耳つきテーブルは2台あります。どちらも4人掛けにぴったりなサイズのダイニングテーブルです。これらの完成品耳つきテーブルは来週の月曜日に吉祥寺ショップに届ける予定になっています。

クルミ材は全体的に優しい雰囲気を持っています。ソリウッドでは比較的最近にストレートカットテーブルのラインナップにクルミ材を加えました。お客様からの評判も上々で人気となっています。

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