2016.01.14

オイル仕上げのテーブルのメンテナンスレポート【No.1432】

先月の27日に吉祥寺ショールームではテーブル選び方講座の特別編として、オイル仕上げのテーブルメンテナンス講座を開催しました。無垢材テーブルのご購入を検討されている方、また、すでにオイル仕上げのテーブルを使用している方にとってオイルメンテナンスというのはひとつの不安要素でもあると思います。

「オイル仕上げのテーブルは汚くなってしまうのでは?」、「オイルメンテナンスは難しいのでは?」と不安な方もいらっしゃると思います。1つ目の不安については、確かにオイル仕上げのテーブルにはそういった面があります。使っていくうちにどうしても汚れや染み、細かい傷などはついてしまうものです。細かい傷についてはウレタン塗装のテーブルでも同じです。ですが、オイル仕上げのテーブルについては、ご自宅でもある程度補修やリフレッシュをさせることが出来ます。私はこれもオイル仕上げのテーブルの良いところだと思っています。オイルを塗るのは1年〜2年に1回ぐらいでも非常に効果がありますし、かなりリフレッシュします。オイルを上から塗るだけでも大丈夫ですが、染みや小さな傷がある場合は紙ヤスリでこすって、平面をキレイにしてからオイルを塗るとより効果的です。

昨日告知しましたが、2月14日(日)14時から吉祥寺ショールームにて、オイル仕上げのテーブルメンテナンス講座を開催しますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。もちろん、無料で参加頂けます。

昨年末のメンテナンス講座の影響かどうかは定かではありませんが、吉祥寺ショールームスタッフのIが年末に自宅のテーブルのメンテナンスをしたということで、その記録を紹介したいと思います。

スタッフIが使っているのは、ナラ材のテーブルで、もちろんオイル仕上げです。前回オイルを塗ったのは6年以上前ということで、ところどころ肌触りがかさついていたり、染みになってしまっているところがありました。中でもテーブル中央に得体の知れない黒い絵の具をこぼしたかのような模様が出来てしまっていました。

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これがメンテナンスする前の状態です。黒い染みについては、いつどのようについたか記憶にないということでしたが、おそらくなんかしらの鉄の要素が木に含まれるタンニンという成分と合わさり、化学反応で色が染まってしまったと考えられます。

こういった黒い染みは少しやっかいで、320番程度の細かい番手の紙ヤスリでは削りとれないことが多いです。そこで、スタッフIは、たまたま家に番手の大きい紙ヤスリもあったので、120番→240番→320番と3度紙ヤスリをかけたそうです。通常、細かい傷や輪染み程度でしたら、320番の紙ヤスリだけかければ十分です。今回のような鉄とタンニンが反応して出来てしまった黒い染みは紙ヤスリではなかなか落ちない場合もあります。レモン汁などをしばらくつけておくと直る場合もありますので、まずはそういった方法を試すのも良いでしょう。もし、120番などの粗い紙ヤスリをかける場合はは削れる量も多いので慎重めにするようにしましょう。また、粗い紙ヤスリを使った場合は、必ず240番、320番と順に細かい紙ヤスリでもこすってください。そうしないと、オイルを塗った後に心地良い肌触りになりません。

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紙ヤスリで磨いている様子です。今回のメンテナンスは小学校4年生と年長さんの娘さん二人も一緒に作業したとのことです。小学生中学年以上のお子様であれば間違いなく戦力になる程度の作業です。テーブル全体になるとやする面積も大きくなるのでお子様にも手伝ってもらうのも良いと思います。作業ははかどりますし、モノを大事に使うということを教えてあげる良い機会にもなると思います。

ヤスリで磨いた後はオイルを塗っていきます。綿100%の布にオイルを染み込ませそれを塗っていきます。

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オイルを塗る際に重要なことは、オイルを塗った後、すぐに表面に余ったオイルを拭き取ることです。全体的にオイルを塗ったら、オイルのついていない布で全体を拭き取ってください。この作業をしないと表面のオイルが固まってしまって色のムラなどがでてしまいます。

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表面に余っているオイルを拭き終えたら作業自体は終了です。オイルを塗って一晩くらいは触らず、上にモノを置かず乾かしてください。また、オイルが染みた布は、そのまま放置しておくと熱を持つ可能性があります。次も使おうとせず必ず水に濡らして、濡れた状態で生ゴミに捨ててください。

ムラのようになっていた染みがとれ、艶も蘇りました。写真では伝わりませんが、オイルメンテナンスを行うと肌触りもかなり変わります。やってみるとやって良かったと思える効果がでると思います。テーブルの艶がなくなってきたな、手触りがツルツルじゃなくなったと感じている方は、ぜひ、オイルメンテナンスをやってみてください。

賢木@吉祥寺

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