2015.10.17

定番樹種について一言解説をしてみました。【No.1343】

今月の25日にテーブル選び方講座を開催します。去年の7月にはじめてから毎月1回開催しています。毎回少人数ではありますが、皆さん熱心に話しを聞いて頂き、質問もたくさんしてもらっています。「新居に引っ越す予定だから永く使えるテーブルが欲しい」「新築の家にぴったり合うダイニングセットが欲しい」などと考えている方がいたらぜひ参加して頂きたい講座内容になっています。内容に関しては先日に賢木@吉祥寺が書いたブログエントリーが詳しいのでそちらをご覧下さい。

10月25日は無垢材テーブル選び方講座の日です

テーブル選びの際に皆さんが悩むのは樹種をどうするかです。どういう考えで樹種を選んだら良いかというのはテーブル選び方講座で詳しく話しをします。今日のブログエントリーではどんな樹種が選択できるのかについて書きます。

樹種を選ぶ際にストレートカットテーブルか耳つきテーブルかで選択肢が変わってきます。ソリウッドの定番ストレートカットテーブルでは6種の樹種を用意しています。ウォールナット材・チェリー材・メープル材・ナラ材・タモ材・クルミ材です。ウォールナット材・チェリー材・メープル材は北米産の木材を使用します。ナラ材・タモ材・クルミ材は主にロシア産の木材を使用しています。ただ、ナラ材やクルミ材は場合によってはヨーロッパや国産のものを使用する場合があります。

ストレートカットテーブルに使用するウォールナット材・チェリー材・メープル材は、北米の山で切り倒された木を現地で製材して人工乾燥までした板になります。製材された板はバンドでひとまとまりにくるんでコンテナに入れられて日本に入ってきます。

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アメリカやカナダの現地で製材された板は節や割れなどの欠点が入っている割合をチェックして等級分けされています。ソリウッドで取り扱っているのは1番良い等級の板になります。

それぞれの板について簡単にどんな板なのかを説明していきます。

ウォールナット材は、現在世界中で人気の高い樹種になっています。ソリウッドでも1番人気の高い樹種です。人気な故に良材の確保が困難になっています。どの材木屋さんもウォールナット材の品質と価格については頭を抱えている状態です。ウォールナット材の特徴は、色です。着色をしていなくても濃い茶色をしています。他の樹種にはない色なんですね。重さや堅さは広葉樹の中では中レベルです。特別堅くもないし、軽くもないといった感じです。

チェリー材は赤っぽい色をしています。空気に触れているとどんどんと表面の色が濃くなっていきます。使っているうちに艶のある茶褐色に変化していくのが最大の特徴です。製作したてのチェリー材家具はピンクっぽいオレンジ色をしています。がだんだん茶色くなっていきます。チェリー材もウォールナット材と同じくらいの堅さ、重さをしています。

メープル材は白っぽい色をしています。こちらは経年変化ですこし黄色っぽくなってきます。導管がとても狭いため、木目はハッキリしていなくて淡い印象です。見た目は柔らかくて軽そうに見えますが、堅くて重い樹種です。とても丈夫な家具になります。なにかをぶつけてたりしたときに凹みにくいくらい堅いです。細い部材で重さを支えなければいけない場合によく使用される樹種です。触り心地はスベスベしていて気持ち良いです。

ナラ材は明るい褐色をしています。柾目板には虎斑(とらふ)という、銀色っぽい虎柄のような模様がでます。板目板には虎斑模様はでません。落ち着いている色合いでどんなお部屋にもマッチする汎用性をもっている樹種です。日本でも昔からよく使われている樹種です。が国産のナラ材はほとんど流通しなくなりました。日本国内で流通しているナラ材の多くはロシア産のものです。ロシア産のナラ材は、目が細かく色が均一で質がよいです。国産のナラ材の方が黒ずんでいます。経年による色変化はあまりありませんが、日にあたると黄色っぽくなります。堅さは少し堅い、重さも少し重いといった感じです。幅の広い板は入手が困難になっています。またナラ材の白太(丸太の周辺部)はモロくて、虫に喰われやすいため、使いません。

タモ材はザ・オーソドックスという樹種です。薄い茶褐色しています。ナラ材よりも明るい色をしています。木目はハッキリと出ます。堅さは割とあって、重さは中ぐらいのレベルです。タモ材もロシア産のものが多く使われています。流通量も多いので使われることが多いですね。

クルミ材はオニグルミという樹種を指します。大きく分けるとアジア地域に生えているクルミです。北米産のクルミはブラックウォールナットと言われて色が濃いですが、アジアのクルミ材は色は濃くありません。ウォールナット材と比べても若干柔らかく、軽く感じます。色は濃い茶色ではありませんが、木目の様子はウォールナット材とよく似ています。(同じ仲間なので当然と言えば当然ですが…) 少し柔らかいので、キズがつきやすいでしょう。どの樹種でも使用していればキズや凹みはついてしまいますが、気になる方はクルミ材は避けたほうが良いと思います。キズがつきやすいので、言葉を換えると”味がでやすい”となります。全体の雰囲気は素朴で優しい印象を受けます。

以上がソリウッドのストレートカットテーブルの定番樹種です。耳つきテーブルの樹種に関してはまたの機会に書くことにします。

瑞木@相模湖

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