2015.10.16

無垢材を使うので木の伐倒や製材にも興味あります。【No.1342】

気づけばもう10月も半分が終わってしまいました。すでに朝晩は寒くて風邪をひきそうになっています。ついこの間まで暑くなることを心配していたのにもう寒くなくことの心配をしています。季節の移り変わりはあっという間ですね。家具業界というのは特にシーズンというものはありません。強いて言えば11月に東京ビッグサイトで大規模な展示会が行われるぐらいですかね…。材木業界にはオンシーズンがあります。それは10月から3月くらいまででこの期間に木の伐倒が行われ、製材が盛んにされます。木は春から夏にかけて、水分をたくさん吸い上げています。この時期に木を伐倒することはほとんどありません。(必要に迫られて伐倒することはありますが、板材にするための木は基本的にはこの時期に切りません。)

私も木の伐倒についてはあまり詳しくありません。林業については本を読んだりして少しの知識はありますが、実際に伐倒を体験したことがないので活きた知識はまったく持っていません。でも興味はあるので、伐倒をしている材木店のブログを時々読んでいます。以前ソリウッドで大変お世話になっていた材木屋さんで木の伐倒から製材までをやっている増岡材木店がブログを始めています。埼玉県の入間市にある材木屋さんなので、本格的な山の中の伐倒ではなく民家近くの木を多く切っているようです。どのようにして木を切っているかを知ることができて、面白いです。

埼玉の伐採、製材ブログ

最近は製材所が少なくなってきています。廃業してしまう所が多く、おおきな製材機をもっている材木屋さんはとても貴重になっています。製材所が減ってしまったために残っている製材所に製材の注文が殺到して、製材するのにとても時間が掛かるなんていう話も聞いています。うーん、なんだか悲しい話ですね。製材現場には一度だけ立ち会ったことがあります。木をどのように製材するかで、板の善し悪しが変わってしまいます。木を活かすには製材の技術ってとても重要です。

広葉樹の幅広い板をとるためには丸挽きという製材方法が一般的です。柱などの角材を採る場合などは複雑な製材方法をとるようですが、広い板を採るには丸太をそのまま同じ厚みに製材することが多いです。

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最近仕入れたウォールナット材の丸挽き板です。丸太を製材した状態で保管されていたのを仕入れました。同じ丸太から製材した板は”共木”と呼んでいます。共木でテーブル天板を製作すると色味や木目が揃った天板になりやすいです。2枚はぎでブックマッチ天板をつくる場合は”共木”であることが必至な条件です。隣合った板でないとブックマッチ天板は作る事ができません。

こちらのウォールナット材、長さが3mあるので多少割れが入っていますが使える部分は少なくありません。
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テーブル天板になりそうな部分の板です。丸太を製材した場合、端の方の板は幅も狭めで白太も多いのであまり使い途がありません。また芯を含んだ板は真ん中で割れるのでこちらもテーブル天板になるような幅を採ることができません。真ん中から1枚分外れた所の板がもっとも使う価値があります。さらにその外側の板とブックマッチにすることが多くありますね。このウォールナット材の木取りまでは決めていませんが、2枚はぎ天板が1セットと3枚はぎ天板が1セットは採れるのではないかと考えています。

無垢材を扱うので、やはり木に関する事には興味が湧きます。本当は伐採や製材にもどんどん関わっていきたいと思っていますが、時間や場所の関係でそこまで突っ込めてはいませんが。最近はネットでこうした分野の情報も見ることができるようになりました。製材所や材木店さんでもブログをやっている所が増えてきました。製材や材木の分野は事業者の高齢化が顕著でなかなかネットで情報を得ることができなかったのですが、世代交代が進んでいる所はネットで情報をアップしてくれるので助かります。

瑞木@相模湖

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