2014.05.13

何に使えばいいか分からないけど、仕入れてしまう板がある。

何に使えばいいんだか分からないけど、仕入れてしまう板が時々あります。僕の中では、”おもしろ板”というジャンルで処理しているんですが……

例えばこれ。

140513_2.jpg
ミズメの板です。この板の一つ外側の板と2枚セットであります。形も変だし、大きな節が3つ見えています。でもなんだか面白そうなので、仕入れてしまうんですね。どこが面白いの?という方、たくさんいると思います。簡単にいうと、欠点だらけなんだけど、もしかしたら格好いい家具が作れるかもしれない…というのが面白いです。節や入り皮という木材としては欠点と見られている部分は、表情豊かで目で我々を楽しませてくれます。

140513_3.jpg

この辺なんかは、たまらないですね。茶色の部分は入り皮と呼ばれています。入り皮は樹皮を巻き込んで成長した部分です。入り皮がある部分はなんらかの困難があってそうなる場合がほとんどです。この場合は、大きめの枝分かれの付近の入り組んだところです。この入り皮の上には、ギラギラと光る杢が見えています。このようなギラギラ杢は、枝分かれのようなギュッと圧縮されている所によく現れます。

140513_5.jpg

もう1枚の方です。同じように大きな節が3つ見られます。1番大きな節の周りにはギラギラとイイ感じの杢が出ています。

予定ではこの2枚を接ぎ合わせて節だらけの板にしようかと思っています。けど、こうした大きな節は乾燥中に割れるケースが多いのどうなるかは乾燥次第です。反りやネジレも大きく出ると思います。こういう大きな節がある板は、手が付けられないぐらい反る場合もあります。

140513_6.jpg
それでもやっぱり魅力ある板なんですよね。こういう板も上手く使えるようにしたいです。製材したての板なので、まだ多くの水分を含んでいます。大きく反る可能性を持っているので、じっくり天然乾燥で水分を抜いていきます。まだ水分が多くある段階で人工乾燥に入れると、反りやネジレは出やすくなりますから。こういうちょっと危ない板は、じっくり天然乾燥が基本です。

上手く乾いてくれれば、どう活かすかは僕の想像力に掛かってきます。誰かひとりでもいいんで、気に入ってもらえる品が作れれば上出来です。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest