2014.05.14

「森ではたらく! 27人の27の仕事」で刺激を受けた!

「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」という映画が公開されています。この映画は、作家の三浦しおんさんが山奥の村で林業に従事することになった青年が林業や村の人々との暮らしを通じて成長する過程を描いた小説「神去なあなあ日常」が原作です。その原作を元に脚本・監督を手がけたのが「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」などの監督で知れる矢口史靖監督です。

原作の小説を面白かったので、ぜひ映画館で見たいと思っています。この映画は林野庁や農林水産省も若者に林業に関心を持ってもらえることを期待して積極的に応援する姿勢を示しています。林農林水産大臣もこの映画公開を記念して行われたイベントでコメントをしているようです。

「農水相「林業に関心を」映画公開イベントで」

日本の原風景は森であり、木であり、その森林とともに生きる暮らしであると思っています。そして、林業はその原風景を守る仕事であると考えています。私自身で森に入ることはしていませんが、木に関する仕事をしている背景には、そういった思いがあることも事実です。この映画を観た多くの方が、林業や森、そして木に興味を持ってもらえれば良いと思っています。

ただ、まだこの映画を観ていないので、感想を述べることが出来ません。今日は公開と連動するカタチで出版された一冊の本も紹介したいと思います。学芸出版社からでている古川大輔氏・山崎亮氏編著の「森ではたらく 27人の27の仕事」です。この本の帯にも書かれていますが、映画「WOOD JOB!」のリアル版ともいえる森に関する仕事をしている27人の仕事ぶりを紹介している本です。現在の林業を知ることが出来るオススメの一冊です。

この本を読んでちょっとびっくりしたことがあります。紹介されている27人のほとんどが20代、30代の若者であることです。林業従事者というと高齢の職人のイメージがあるとは思いますが、この本に出てくる森で仕事をする人は、自らの思いで若くして森に入って、ただ木を育て、木を切るという枠にとどまらず、これまでとは違うアプローチを模索している印象があります。私と同世代の人たちであり、木に関する仕事をしているモノとして、非常に刺激を受けました。

本著で紹介されている27人は森で○○する人というカタチで登場する。森で仕事をしているのだから、自然の恩恵を享受しながら生活するための利益を生み出しているわけです。そのカタチはそれぞれだけど、その根底には、森やそれを形成する木に魅了されて、それを伝えたい、今後何十年も守り続けたいという思いが共通してあるような感じがしました。

私も木の力に魅了された1人として、木と街に暮らす人をつなげることを少しでも長く続けていきたいと改めて思いました。

賢木@吉祥寺

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