2016.08.16

ウッドターニングでお皿を作る趣味。【No.1647】

夏休みを利用して少し木工旋盤を動かしました。木工旋盤は木片を回転させて刃物を当てて形をつくる機械です。丸棒を作ったり、お皿を作ったり、アクセサリーを作ったりするために使用する機械です。以前に木工教室の生徒さんから譲り受けた木工旋盤を空いた時間で回してお皿を作っています。夏休みだとまとまった時間がとれるので集中して加工ができます。最新の木工旋盤に比べるとスペックを劣りますが、趣味で小さめのお皿を作るには充分なスペックです。既に何枚かお皿を制作していますが、なかなか思い通りに加工することはできません。それなりにお皿として使えるカタチにはなっているのですが、細かい部分で納得がいかない部分が多いんです。でも木がシュルシュルと削れる感覚は気持ちよく楽しんでやっています。仕事にするまでには至っていませんが、木に触れる趣味として今後も続けていきたいです。

家具製作ででた端材を利用してコツコツとお皿を作っています。夏休みに製作した1つがこちら。

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トチ材でつくったお皿です。虫穴がある部分を使用してみました。穴が空いてしまっているので、料理をのせたりするのは無理です。でも、なんかしらの使えると思ったので作りました。虫穴部分のテクスチャーがメリハリをあたえてくれます。こうした部分は面白い木目が出るので好きです。

160816_1.jpg左側はトチ材、右側はミズメ材です。同じトチ材ですが、使う部分や個体によって全然違う雰囲気が違います。少し赤味がかった部分でもトチ材らしい木目がでています。裏側に失敗している箇所がありますが、木目はとても気に入っています。ミズメ材の方はとても削るのがとても難しかったです。上手い人がやれば上手くいくのだとは思いますが、まだ始めたばかりの私では刃物だけではなかなか上手くいきません。どうしても逆目の部分が掘れてしまいます。サンドペーパーでなんとかごまかしていますが、できれば刃物だけで逆目掘れをなくしたいんですが…これからも試行錯誤が続きますね。

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木工旋盤で木を加工することをWood Turning と言います。Wood Turningでネット検索するといろいろと海外のサイトや動画を見ることができます。日本では趣味でWood Turningをしている人はまだまだ少ないですが、海外では割とメジャーな趣味になっています。ガレージなどで楽しんでいる方が多いようです。書籍も英語のものはたくさん出版されていますが、日本語で書かれたものはありません。昔に比べると木工旋盤を趣味で楽しんでいる方が増えてきているので、これから日本語で書かれた教則本なども出てくるとは思いますが。

初めて木工旋盤に触れる方でも少し慣れてくればお皿のカタチにするのは簡単です。1日のワークショップでお皿を作るなんてのも出来る所があります。でも、なかなか奥深く上手になるにはテクニックや刃物の研ぎなどをいろいろ習得しなければいけません。私はまだまだでこれらかもっと練習しないと上手くいきませんが、時間をかけてテクニックを習得していきたいと考えています。

趣味で木工や木で何かを作るということをやる人がもっとたくさん増えてくれるといいなと考えています。Wood Turningは木工旋盤と刃物を研ぐためのグラインダー、バイトと言われる刃物があれば始めることができます。といっても本格的やるにはもっと必要なものがでてきます。しかし、昔に比べると木工旋盤の価格が安くなっています。安くなってもスペックは良くなっているので、Wood Turningを始めるには好都合になっています。木工にしては音が小さいのも利点ですね。問題は大量にでる木屑。木屑を集める集塵機を動かすと音がうるさくなってしまうのも欠点ですが…なかなか家で始めるのはハードルが高いですが、やっている所は少ないですがウッドターニングの教室やワークショップもあります。興味がある方はそうした教室やワークショップを探してみるのが良いと思います。

瑞木@相模湖

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