2013.10.02

テーブルを買う際に実物をみて確認しておきたいこと2

無垢テーブルを買う際に、ネットで情報収集はするが最終的には実物をみて決断したいという方が、実際にお店で何を確認すべきかの第二段を書きます。

その1はこちら。

その1では、「なでる」、「ゆする」の2ステップを書きました。その続きは、「のぞく」です。これはテーブル天板の裏側を覗き込むことでテーブルの構造をチェックしておこうということです。チェックしておきたいテーブルの構造は、大きく2つ!

「脚の取り付け方」と「木の伸縮に対してどのように対策してあるか」です。

「脚の取り付け方」はその1でも触れましたが、脚がしっかりと固定されているかそして取り外しが可能かどうかという点を確認しておく必要があります。搬入の問題は、そのテーブルが買えるかということに直結しますので、忘れないようにしましょう。

「木の伸縮に対してどのように対策してあるか」ですが、これは主に反りに対する対策といえます。天然素材である無垢材は、加工した後でも、呼吸をするように伸縮します。その時に、大きく反ってしまうことがあります。これを防ぐためにテーブルを製作する際に工夫を施します。反り止めの対策としては、幕板を天板下にはわせる方法と天板裏に木製および金属製の反り止め金具を埋め込む方法があります。

前者は、幕板をはわせることで構造的にも強度が増しますので、脚が細いものでもテーブルとしての強度を高めることができます。ただし、デメリットとして座って脚を組もうとした際に幕板が邪魔になることや肘掛けがついている椅子が収納出来ず、より大きなスペースを要することが挙げられます。

今挙げたデメリットを解消するために開発されたのが天板裏に反り止めとなるものを埋め込む方法です。ソリウッドでもこちらの方法を採用しています。

ソリウッドの反り止め

こちらが天板が30mm程度のテーブルを製作する際に用いる金属製の反り止めです。写真ではわからないのですが、こちらの金属はL字型をしていて、天板裏にもそれが入るように掘り込みをしています。その掘り込みに金具を入れ、ビスで固定しています。

ここまでの反り止めは他社製品でも多く見受けられますが、ソリウッドはもうひと工夫をしています。金属にあいている穴をみて頂きたいのですが、よく見ると長丸なのがわかると思います。これは伸縮を無理に止めずに少し遊びを持たせてあげようという考えから、長丸にしてあります。人間の成長過程でもいえることですが、きつく押さえつけてしまうと、かえって反発が大きくなってしまうことがあります。それと同じで木も抑えるところは抑えますが、必要以上に抑えこまないことが大切になります。

このように、天板裏の加工の仕方には、それぞれのメーカーの特徴や木やテーブルの使用に関する考え方が現れているといえます。それらを見てみて、わからないことやこの部品はどのような役割をしているかなどはお店のスタッフに聞いてみるとよいでしょう。

今日はテーブルを見極めるための3ステップ目を紹介しました。残りは2ステップ。「すわる」と「くつろぐ」です。この2つについては、次回その3で詳しく書きます。

賢木@吉祥寺

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