2018.03.15

ダイニングテーブルの選び方 仕上げ編【No.2223】

ダイニングテーブルの選び方について、素材と樹種編とサイズ編についてこのブログに書きましたが、今日は最後の仕上げ編について書きます。ここでは木製のダイニングテーブルに限った話をさせて頂きます。一般的に木製テーブルだとウレタン塗装という手法が主流となります。既成のテーブルの多くはこのウレタン塗装を施されていることが多いです。ですが、木製テーブルの中でも無垢材を使用したテーブルではウレタン塗装の他にオイル仕上げというものもしばしば見かけます。無垢材テーブルはオーダー製作することも多いので、ウレタン塗装とオイル仕上げのどちらかを選ぶことができるケースもあります。それでは、ウレタン塗装とオイル仕上げはそれぞれどのようなもので、どう違いがあるのかをみていきます。

ウレタン塗装は、プラスチックの塗膜をつくる仕上げ

ウレタン塗装は、ポリウレタン樹脂塗装といわれるもこともあり、木の表面をプラスチック製の樹脂でコーティングする塗装です。塗膜をつくるので非常に強い仕上げになります。ウレタン塗装のメリットとしては、

・水に強い

・汚れやシミが付着しにくい

・普段のお手入れが楽

・塗膜をつくることで、外気の環境変化に反応しにくい

といった点が挙げられます。

反対にデメリットとしては、

・触っているのは、プラスチック樹脂

・時間が経つと、劣化し樹脂がはがれる

・ご家庭で補修ができない

・化学物質を含んでいる

といった点になります。特に知っておいて頂きたいのは、気兼ねなく使うことはできますが、ウレタンの劣化により塗膜が剥がれて15年ぐらいしてくると塗膜が剥がれてくるという点です。

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上の画像のように塗膜が剥がれてしまうと見た目の悪さが目立ちます。キレイにするには、機械で表面を削って再塗装が必要になり、時間と費用がそれなりにかかってしまいます。

オイル仕上げは、植物由来のオイルを表面に染み込ませる仕上げ

一方、オイル仕上げは、天然素材から作られた家具用のオイルを木の表面に染み込ませて、保護する仕上げ方法です。塗膜を作るわけではないので、木の自然な質感というものが堪能できます。オイル仕上げのメリットは、

・肌さわりがよい(自然な質感)

・有害な化学物質を含まない

・自宅で補修ができる

・使いこむと味わいが出てくる

といった点になります。反対にデメリットは、

・水による染みがつきやすい

・使っているうちに肌さわりが変わってします

・1〜2年に一度オイルを塗る必要がある

といった感じになります。

ウレタン塗装とオイル仕上げについては、上述したようにそれぞれに一長一短があります。ダイニングテーブルを購入する際に、ご自身の求めているもの、ライフスタイルを考慮して合っているものを選択するのが良いと思います。参考にこう考えている、こういうライフスタイルの人にむいているというものを挙げておきます。

ウレタン塗装が向いている方

・テーブルに染みがつくのは、許せない方

・5年から10年ぐらいでテーブルを買い換える方

・自分でメンテナンスはしたくない方

オイル仕上げが向いている方

・なるべく自然なものを身近においておきたい方

・メンテナンスなどの作業を厭わない方

・木の質感や優しい肌触りが好きな方

私の経験からすると、オイル仕上げのテーブルは確かに染みがついてしまいます。ですが、お食事の際にランチョンマットやコースターを使うことでシミができる可能性はだいぶ低くなります。また、シミが気になることもありますが、いざというときは、紙やすりをかけ、その上からオイルを塗ればかなり綺麗にすることができます。このメンテナンスが出来るということが、オイル仕上げのメリットでもあると感じています。

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話を聞くだけだと、メンテナンスは面倒くさいし、失敗したらどうしようと思うこともあるかと思いますが、実際に体験してみると、いくつかある注意点にさえ気をつければ難しい作業ではありません。これは宣伝になってしまいますが、不安な方は、ソリウッドで開催しているテーブル選び方講座もしくはテーブルメンテナンス講座に出て頂ければ、メンテナンスの流れとそうハードルは高くないなということがわかって頂けると思います。講座の開催日については、ソリウッドのウェブサイトでご確認ください。

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