2015.01.07

ダイニングテーブルを注文する前に確認しておくべきこと

このブログをご覧頂いている方は、無垢材テーブルをご検討中の方が多いかと思います。これまでにも無垢材テーブルを選ぶ際に確認しておいたほうがよいことを書いてきましたが、新しい年も始まったので改めてその辺のポイントをまとめてみます。

最近では、無垢材テーブルをネットショップで買うことも出来ます。ソリウッドでも遠方にお住まいの方からご注文を受けることが増えていますが、実物を見て買いたいというかたも多くいらっしゃることも事実です。では、テーブルの実物を見る際にどこをどう見ればよいのでしょうか?

私が個人的に推奨しているのが、”肌触り”、”強度”、”天板の裏”を確認することです。肌触りについては、実際に天板をなでるように触ってみることをオススメします。まずは、表面が滑らかに仕上げられているかを確認してください。中には、デザインとして凹凸をあえてつけているテーブルもあります。食事をする際には、影響はほとんどありませんが、テーブルの上で書き物をする際には下敷きが必要になります。

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また、表面を触る際にはそのテーブルがどういった仕上げをされているかも注意してみてください。無垢材テーブルの場合、オイル仕上げとウレタン塗装が代表的な仕上げ方になります。この2つの触り心地を比べると、ウレタン塗装のほうが、つるっとしていて、のっぺりとした印象になります。これは、ウレタン塗装の特徴が表れています。ウレタン塗装は、薄いプラスチックの膜によって木部を保護する塗装です。そのため、実際に触っているのはプラスチックということになります。

一方、オイル仕上げは、オイルを木部に浸透させる仕上げ方です。そのため、オイルを塗る前の状態がそのまま表れる仕上げといえます。特に、樹種によって微妙に肌触りが異なります。無垢材テーブルに使用されることが多い広葉樹は、木部の構造によって2つに分類できます。それは、木が立木の時に、水分や養分を運ぶ役割を担っている管がどう配置されているかによって決まります。ナラ材やケヤキ材は、導管が規則正しく並んでいます。木口をよく見てみると、年輪に沿って導管が規則的に配置されているのがわかります。このような構造になっている材を環孔材といわれます。環孔材は、平面に仕上げた際にこの導管が表面に出てくる場合があります。気をつけて触ると、微妙ですが細かい凹凸を感じることがわかると思います。もう1つは、導管があるのですがランダムに配置されているので、平面にカットした場合でも導管を肌で感じることはありません。そのため、表面は環孔材に比べてツルツルとした触り心地になります。オイルの場合は、この構造の違いによる肌触りの違いがあることを覚えておいてください。

先ほどのウレタンの場合は、環孔材でもウレタンが導管をカバーするカタチになるので、環孔材と散孔材で肌触りの違いを感じることはありません。

さらにオイル仕上げの肌触りは、素地をどれだけ磨いたか、オイルを何回塗ったかによっても少し違いがでてきます。これは、製作者の違いによって出てくる違いでもあります。ソリウッドの場合では、素地を320番のペーパーで整え、一度オイルを塗り、乾燥させてからもう一度磨き、オイルを塗ります。さらにもう1回同じ工程を行い、計3回オイルを塗っています。

続いて、強度をみていきます。

強度を確認するには、テーブルの天板をもって少し揺らしてみるのが一番わかりやすいです。細い脚の場合、わりと揺れることがあります。食事をするぐらいではあまり気になりませんが、テーブルの上で書き物をしたりする場合は揺れを感じることがあります。製品になっているのだから、そのあたりは考えらているだろうと決めつけるのは危ないです。中には見た目のデザインを重視して、多少揺れについては目を瞑っているものも存在します。前もってわかった上での選択なら良いですが、家にテーブルがきたら揺れて困るといった状態にならないよう購入を決める際にはきちんと確認しておくほうが安全です。

ここで、一点注意ですが、お店によっては、お客様がいきなりテーブルを揺らしたりするとお店の人が良く思わない場合もあります。強度について確認したい場合は、お店の方にひと言声をかけて行うようにしてください。

3番目の”テーブルの裏”についは、明日のエントリーにします。

賢木@吉祥寺

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