2018.01.07

無垢材テーブルを注文する前にショップで確認するとよいこと【No.2156】

このブログをご覧頂いている方は、無垢材を使ったテーブルや家具に興味を持っているか、ご購入の検討中といった方が多いと思います。無垢テーブルや無垢材家具は、長期の使用を前提としている方が多いと思うのでその分、よく吟味したいという思いがあると思います。そこで、無垢材テーブルを注文する前に確認しておくべきことを整理してみます。

私が個人的に必須と考えているのは、【肌触り】、【テーブルの強度】、【天板の裏】を確認することです。ひとつづつ見ていきます。

【肌触り】

肌触りについては、実際に天板をなでるように触ってみることをオススメします。まずは、表面が滑らかいn仕上げられているかを確認してください。中には、デザインとして凹凸をつけているテーブルもあります。食事をするだけであれば影響はありませんが、テーブルの上で書き物などをする際には下敷きが必要になります。また、表面を触る際は、そのテーブルがどういった仕上げがされているかも確認が必要です。無垢材テーブルの場合、オイル仕上げとウレタン塗装が選べることが多くなっています。この2つの触り心地を比べると、ウレタン塗装のほうが、つるっとしていて、よりのっぺりとした感触になります。これはウレタン塗装の特徴が表れています。ウレタン塗装は、薄いプラスチックの膜をはって木部を保護する塗装になります。ですので、触っているのはプラスチックでその分のっぺりとした感じになります。

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一方、オイル仕上げは家具用のオイルを木部に浸透させる仕上げ方法です。そのため、仕上げをする前の素地の状態や木材の種類によっても微妙に肌触りが異なります。無垢材テーブルに使用されることが多い広葉樹は、木部の構造によって2つに分類されます。木が立木の状態のときに水分や養分を汲み上げる導管が年輪にそって、規則正しく並んでいる環孔材と導管が細くランダムにある散孔材があります。製材して平面をだす際に、環孔材は表面に導管が出てくることがあります。そのため、触った際に微妙な凹凸を感じます。散孔材はよりスベスベに仕上がります。よってオイル仕上げの場合はどちらの構造かによって微妙ではありますが、肌触りが違ってきます。この点につきましては、あまり深く考えないでも良いと思いますが、よりスベスベの肌触りが好みであれば、チェリー材やメープル材などの散孔材をオススメします。

さらにオイル仕上げの肌触りはどれくらい磨いて、何回オイルを塗ったかによっても変わってきます。このあたりは製作者の考え方によっても違ってきます。ソリウッドの場合、#320の紙やすりで表面を整え、一度オイルを塗って乾燥させます。オイルが乾いてからもう一度ペーバーをかけオイルを塗ります。これを繰り返し計3回オイルを塗ります。磨いてオイルを塗る作業を多くすればするほど、艶がでてスベスベになっていきます。

【テーブル強度】

テーブルの強度を確認するには、テーブルの天板をもって少し揺らしみるのがわかりやすいです。細い脚のものだと思った以上に揺れるものがあります。食事をするぐらいではさほど影響はありませんが、テーブルでモノを書くといった場合は少しの揺れも気になることがあります。あとあと後悔することのないよう確認しておくべき点だと考えます。また、その際に脚の取り付けがどのようになっているかも確認しておくと良いでしょう。少なくともボルト2個以上でとまっているものをオススメします。また、搬入や引越しのことも考慮して脚と天板が簡単に取り外せるかもチェックしておきましょう。

【天板の裏】

実は表から見えるテーブルのデザインなどは同じでも天板の裏は全く違うということはよくあることです。無垢材テーブルの場合、反りに対する対策を天板裏で施していることが多いです。また、そのような反り止めを施していないものも中にはあります。これも製作者の考え方次第ですが、反り止めがない場合はどのような対策をしているのかは確認して納得した上で注文すると良いと思います。ソリウッドでは、無垢材は自然のものなので、絶対ということはないと考えています。ですので保険的な意味合いもあり金属製の反り止めを埋め込んでいます。また、天板の自重で将来的に天板が垂れてこないように垂れ止めと呼んでいる板もつけています。天板の裏の構造は、作り手の考え方などが如実に表れるのでできれば、お店で下をのぞきこんで確認してみてください。

賢木@吉祥寺

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