2018.03.11

ダイニングテーブルの選び方 素材と樹種編【No.2219】

ダイニングテーブルは、毎日使う家具であること、大きさ的にお部屋の印象を変えるインパクトがあること、家族団欒の中心になることなど、家族のシンボル的な扱いを受けることがあります。そういったものだからこそ、良いものをという考えが出てくると思います。ダイニングテーブルと呼ばれるものは数多くありますが、自分にあったテーブルとはどういうものなのか、失敗しないダイニングテーブル選びとはなんなのか考えてみます。

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■素材を選ぶ

ダイニングテーブルの素材は色々なものがありますが、木製のものが主体となるでしょう。木製のものも合板は芯材と呼ばれる木質素材に突き板などの化粧シートを貼ったものと無垢材と呼ばれる木そのものを使ったものに分けることができます。合板に化粧シートを貼ったものは化粧合板と呼ばれます。突き板は木材をスライサーにかけて薄くしたものです。厚みは0.2mmや0.6mmなどごく薄いものです。天然の木材をスライスしたものなので、天然素材と謳われることもありますが、この薄さでは天然の風合いや木材のもつ懐の深さなどの特徴は出にくいと個人的には思っています。また、突き板は薄くスライスするので、同じような木目のシートができます。このような突き板が貼られた素材を並べると同じような木目で統一した感じの天板にすることができますが、逆に不自然に感じることもあります。化粧合板と無垢材の違いについては、以下のブログエントリーもご参考にしてください。

無垢材と化粧合板は何が違うのか?

無垢材は、無垢という単語の混じり気のないという意味からきている言葉で、混じり気のない木ということになります。先述した化粧合板と対象的な意味合いで使うことも多く、外と中が違う質のものを使うことなく、木そのものしか使っていないということになります。また、無垢材とは木全体の総称であって無垢材という名前の木があるわけではありません。突き板とは違うという表現をする場合は、無垢ウォールナット材とは無垢ケヤキ材といった表記をすることになります。

■無垢材の樹種を選ぶ

無垢材テーブルの場合、樹種を選択できるケースが数多くあります。木は大きく針葉樹と広葉樹の2つに分類されます。前者の代表的な木材は、杉、檜、松といったものです。家具で使われることも多いパイン材も針葉樹になります。針葉樹の表面は比較的柔らかく、材としても軽いものが多いです。材の表面をコーティングするような塗装でない場合は、簡単に凹んでしまうぐらいの柔らかさがあります。一方、広葉樹は、ナラ(オーク)、タモ、ウォールナット、チェリーといったもが代表格になります。広葉樹は比較的堅く、針葉樹のように簡単に凹んでしまうようなものではありません。長年、使うことを想定している場合は、広葉樹の中から選んでいくことをオススメします。

広葉樹の中でも木の構成によって2つに分類することができます。水分や養分を運ぶ導管と呼ばれる管の配列によって分けることになりますが、導管が太く、年輪に沿って規則ただしく並んでいる環孔材は、表面に導管が出てくることがあり、オイルなどの塗膜を作らない仕上げ方法をするとこの導管のデコボコをわずかに感じる肌さわりになります。逆に導管が細く散らばっている散孔材はよりツルツルな肌さわりになります。オイル仕上げを検討する場合は肌さわりに微妙に影響を及ぼすので違いについては把握しておいた方が良いと思います。

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最終的には樹種は色味と肌さわりの好みで選ぶのが良いと思います。色味については、濃いものの代表格はブラックウォールナット材やチーク材です。少し赤みのある茶系になるのがブラックチェリー材です。ブラックチェリー材は経年変化が激しい木ではじめのうちは淡いピンク色をしていますが、割と早く色がついてきます。最終的にははじめとはかなり違う濃さになります。チェリー材の経年変化と特徴については以下のブログエントリーをご参照ください。

チェリー無垢材テーブルが持つ3つのおすすめポイント

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