2017.08.05

センやニレといった国産広葉樹材も綺麗で家具用材に適しています。【No.2001】

今日は少し夏らしい天候でしたが、6月に比べると過ごし易い日が多いですね。特に夜もそれほど暑くなく、寝られないということがないので助かります。今日は木工教室の日でしたが、夏休み期間ということもあって参加者はいつもより少なめ。それでも皆さん真剣に木工に取り組んでいました。今日は2つの作品が完成しましたが、そのうちの1つを紹介します。

センの1枚板を使ったローテーブルです。割れや反りやらフケがあるといった欠点の多い板でしたが、とても綺麗に仕上がりました。こういう板はなかなか製品にはしづらいのですが、木工教室の生徒さんなら理解した上で使用してくれるので助かります。幅がある板なので良い部分は価値がある板になったと思いますが、我々が仕入れたのは長さ1mほどの半端な部分。恐らく長い板の良い部分だけをカットしたか、丸太の段階でフケている部分をカットしてその切り落とした部分を製材してできた板だと思います。幅はありますが、長さが短いためとってもリーズナブルな価格で仕入れています。そうして手に入れた板を乾燥させて、木工教室の新年会のビンゴゲームの景品として出品いた板です。

センはマイナーな存在ですが、透明感のある木目は綺麗です。この板はセン材にしては色が濃いめです。通常のセン材はもう少し白っぽい色をしていますね。昔からテーブルなどの家具に使用されてはいましたが、ケヤキ調に塗装されて使用されることが多かったようです。ケヤキ調に塗装してケヤキっぽくして売られていたのですね。なんだか悲しい存在ですが……

でも、着色しなくても充分に綺麗な木目をしていると思います。2枚はぎで耳つきテーブル天板になるような板でも比較的リーズナブルな価格で仕入れることが可能なので、市場で見かけたら仕入れるようにはしています。木目がハッキリと現れるのに白っぽい色をしている樹種はセンの他には見当たりません。そういった意味で需要はあると思っていますから !

同じような境遇にあるのがニレ材ですね。北海道産のニレ材をたまに材木市場で見かけます。ニレも昔からよく家具用材として使われていました。今では供給量が減ってしまいなかなか流通されていませんが、家具用材としての適性は高いです。幅の広いニレ材はなかなか見掛けませんがこちらも材木市場であれば仕入れるようにはしています。

セン材やニレ材はメジャーな存在ではありませんが、貴重な国産材であることには間違いありません。我々はこんな木材をあるんだよということを世の中に知らせないといけない立場でもあります。国産広葉樹材は外国産広葉樹材に供給面で大きく引けをとっています。確かにセン材やニレ材を大量に使って既製品を製作するのは難しいでしょう。でも、1点物の耳つきテーブル天板などではアピールすることが可能です。細々とではありますが、こうした国産材を用いた耳つきテーブルなどの無垢材家具を提供していきたいと考えています。国産広葉樹材をなんとか活用したいと考えている方たちは全国にたくさんいらっしゃいます。そうした方々も一生懸命アピールする場を探してなんとかしたいと策を考えています。でそうした方が我々を訪れてきてくれる機会も増えています。我々を国産広葉樹材の活躍の場を拡げたいと考えていますので協力出来る点は協力していきます。そして、少しずつそうした取り組みが形になろうとしています。動き初めている案件も有りますので、近々発表出来る日がくると思います。どうぞ、お楽しみに。

瑞木@相模湖

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