2017.07.17

無垢材テーブルの価格差はどこからくるの?【No.1982】

暑い日が続いていますね。梅雨はどこへ行ってしまったのでしょうか?相模湖工房周辺はダムがいくつかあるのですが、水の量が少なくなっている気がします。ここまで雨が降らないと水不足も気になります。少しでも雨が降ってくれると涼しくも感じんですがね……

テーブル選びの際に気になるのはやはり価格だと思います。無垢材テーブルは合板などの木質素材が使われているテーブルよりも価格が高いので迷われる方も多いと思います。さらに無垢材テーブルと謳われているテーブルでも結構な価格差があります。「なんでこの無垢材テーブルはこんなに高いの?」「どうしてこの無垢材テーブルはこんなに安いの?」と思われている方も結構いらっしゃると思います。なので、本日のブログでは無垢材テーブルの価格差に焦点を当ててみます。

無垢材テーブルの価格で一番影響するのは使用する板の幅です。木材の価格は幅で決まると言っても過言ではありません。もちろん樹種による価格差もありますが、それよりも大きいのは板の幅です。幅が広い板はやはり高価になってきます。1枚の板でテーブル天板になっているのを1枚板テーブルと呼びます。その名の通り、天板には1枚の板しか使用されていません。1枚の板でテーブルに天板にするには幅が800mm以上ないといけません。ダイニングテーブルとして使いやすい幅は800mmから900mmですからこの間に入る幅の板はとても高額で取引されます。幅が広ければ広いほど良いと言うわけではないので、幅が1000mm以上ある板は少し価格も安くなることもあります。

板幅が800mmを越える板が取れる木はなかなかありません。樹齢にすると少なくとも200年以上になるのではないでしょうか。樹種によってはそこまで太くならないものもあります。全ての木が太く成長するとは限らないんですね。国産材で1枚板テーブルを製作できる樹種はケヤキ、トチ、クリなどです。1枚板テーブルと言えば昔からケヤキ材が良く使われていました。ケヤキは比較的真っ直ぐ太く生長するのでテーブルとして使いやすい樹種です。トチも太く成長します。ただトチは真っ直ぐに生長しないので少し変わったカタチをしていることが多いです。こうした1枚板テーブルは長さにもよりますが、おおよそ50万円からに価格設定されていることが多いです。さらには板の模様が良いともっと高額になってきます。杢と呼ばれる模様が出ている板は価格が高くなります。板の全面に杢が現れている板になると普通の板よりも価格が2倍3倍、それ以上にもなってきます。

続いて2枚はぎテーブルというのが存在します。これは2枚の板を接着剤ではぎ合わせて製作する無垢材テーブル天板です。1枚ではダイニングテーブル天板にならない500mmから600mm程度の幅の板を使用して作ります。ソリウッドでは2枚はぎの耳つきテーブルを数多く製作してきました。500mm程度の幅の板の片側の耳をカットした2枚の板を接着剤ではぎ合わせます。1枚板テーブルにはならない幅の板なので、価格を抑えることができます。当然、1枚板テーブルよりも価格は低くなります。

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こちらはカバ材の耳つき2枚はぎテーブルです。写真だと分かりにくいかもしれませんが、幅方向のほぼ真ん中辺りを接着剤を使用してはぎ合わせています。こちらのテーブル天板は同じ丸太から製材された板を使用しているので2枚の板の色や木目は似ていて違和感なくはぎ合わせてあります。樹種や長さにもよりますが、ソリウッドでは耳つき2枚はぎてテーブルの価格は20万から35万円ほどになっています。耳つき2枚はぎテーブル同士の価格差は、使用されている板の価格差だと思って頂いて構いません。仕入れのタイミングなどで同じ樹種の板であっても価格は違います。節などの欠点がない板は価格が高くなりがちです。逆に節がある板は安い価格で仕入れられることもあるので、テーブルの価格も抑えられることもあります。

現在、ウォールナット材の価格が高騰しているのでどうしてもウォールナット材のテーブルは他の樹種に比べると価格が高くなります。ウォールナット材のテーブルが欲しいなら他の樹種よりは価格が高くなることは覚悟してもらわなくてはいけません。

長くなりましたので続きはまた明日書くことにします。

瑞木@相模湖

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