2017.07.18

無垢材テーブルの価格差はどこからくるの? その2。【No.1983】

昨日でブログで無垢材テーブルの価格差はどこから生じるのかという話を書きました。基本的には使用する板の幅で価格帯が決まってきます。1枚の板でダイニングテーブルになる板を使用すれば価格は高くなります。今日はその続きです。昨日のブログをまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

無垢材テーブルの価格差はどこからくるの?【No.1982】

ソリウッドでは耳つきテーブルとストレートカットテーブルを製作販売しています。耳つきテーブルは樹皮がついていた部分を残して製作するテーブルです。1枚板テーブルの多くは耳を両側とも残して使用するので耳つきテーブルに分類されます。ソリウッドで多く製作している耳つきテーブルは2枚はぎです。昨日のブログでも紹介しましたが、幅が500mm程度の板を2枚はぎ合わせてテーブル天板にするものです。ソリウッドで販売している耳つきテーブルとストレートカットテーブルでは耳つきテーブルの方が価格が高くなっています。なので、耳つきテーブルは高いと思われる方もいると思いますが、実際は少し違います。耳つきだから高い訳ではなく、使用している板の幅が広いから価格が高くなっている訳です。

ストレートカットテーブルに使用する板は1枚の幅が150mmから200mmほど。5枚から7枚ほどの板を接着剤ではぎ合わせて1枚のテーブル天板を作っています。耳つき2枚はぎテーブルに使用される板と比べると幅が狭いですよね。だからストレートカットテーブルの方が価格が安くなっている訳です。

量販店などで売られている無垢材テーブルで価格が安いものがあると思います。その多くははぎ合わせ枚数が多いはずです。9枚10枚あるいはそれ以上の板がはぎ合わせてあるものもあります。おおよそ無垢材テーブルの価格は使用されている板の幅に応じて決まっています。

耳つきテーブルが欲しいけどちょっと予算がオーバーしているという方もいるでしょう。そうした方には耳つき多数枚はぎのテーブルをオススメします。製作できる樹種は限られてしまいますが、ウォールナット材やチェリー材では製作できる板がある場合が多いです。耳つき2枚はぎテーブルを製作するために仕入れた板の中には乾燥途中で真ん中で大きく割れてしまう板もあります。そうした板は2枚はぎテーブルに使用できないので、真ん中でカットして幅が250mm程度の片側に耳がついた板にします。その板を用いて間にストレートカットテーブルで使用する板を入れてはぎ合わせれば耳つき多数枚はぎテーブルが出来上がります。ストレートカットテーブルよりは少し価格は高くなりますが、2枚はぎテーブルよりは安く仕上げることができます。

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こちらは過去に製作して納品したウォールナット材の耳つき5枚はぎテーブルです。お客様のご要望で白太と呼ばれる白っぽい部分も含めてはぎ合わせています。こうした耳つき多数枚はぎテーブルはちょうど良い幅の耳つき板の在庫がある時にしかつくれませんが、ご要望があればお問い合わせください。

板をはぎ合わせている接着剤ですが、高分子イソシアネート系と呼ばれる強力な接着剤を使用しています。しっかり接着が出来ていれば木部よりも強固になるという接着剤ですので、剥がれるといった心配はまずありません。事実この接着剤を使用してからはテーブルのはぎ面が剥がれるといった事象は確認されていません。はぎテーブルであってもテーブルとしての強度には問題ありませんのでご安心ください。

確かに1枚板テーブルは魅力的です。しかし、1枚板テーブルにこだわると樹種が限定されてしまうデメリットもあります。それよりもはぎテーブルであっても気に入った樹種を選ぶ方が満足度は高くなるのではないかと考えています。

瑞木@相模湖

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