2017.06.12

吉祥寺ショップに展示中のチェリー材柾目耳つきテーブルの情報アップしました。【No.1947】

先日のブログエントリーで賢木@吉祥寺が紹介していたチェリー材の柾目板耳つき4枚はぎテーブルの情報をWebサイトにアップしました。賢木@吉祥寺が書いたエントリーについてはこちらからどうぞ。

柾目の耳つきテーブル【No.1942】

170612_1.jpg
ソリウッドではこれまでにチェリー材でたくさんの耳つきテーブルを製作してきました。それらの多くは2枚はぎテーブル天板で板目材が使われています。板目とは木目が山型(タケノコ状)に見える部分のことで、丸太をそのまま製材すると大部分は板目材になります。幅広い材をとるためには板目にするのが1番なので通常はこの製材方法が採用されます。それに対して柾目というのは木目がほぼ真っ直ぐに通っている部分のことです。製材したときに端の方は柾目になります。柾目だけの板を製材しようとすると歩留まりが悪くなり、製材時間を掛かってしまいます。では、柾目板が良い理由はなんでしょうか?

柾目板は動きにくいのが1番の利点です。板目と柾目を比べると柾目の部分の方が動きが少ないんです。そのため、どうしても動いて欲しくない部分には柾目の部材を使う場合があります。無垢材は周囲の環境に応じて常に動きがあります。充分に乾燥させて材でも刻一刻と変化はしています。目で見て明らかに分かるほどの変化はありませんが、確実に動いています。板を少し直射日光に当てるだけでも微妙に反りが生じます。そうした動きが柾目板の方が少ないです。

柾目板は見た目もスッキリとしています。これは好みの問題ですが、木目がハッキリと現れる板目よりも柾目の方が好きという人も多いかと思います。逆に柾目は大人しすぎて面白みに欠けると思う人も多いでしょう。私もどちらかというと板目派です。やはり板目の方が面白い木目が出やすいからです。

ただし、柾目独特の楽しみ方もあります。ナラ材は柾目板だと虎斑という模様がでます。放射状に入っている放射組織と呼ばれる部分が柾目板に製材すると虎の模様のように見えるからこのような名前がついています。

170612_2.jpg
虎斑が現れているナラ材boチェアの座面です。右側の板が1番分かりやすいですが、少し白っぽい模様がありますよね。これが虎斑です。虎斑の部分は白や銀色っぽい色をしています。この座面の虎斑は若干大人しめです。もっと派手に虎斑が現れる場合もあります。

170612_3.jpg
冒頭で紹介した柾目板のチェリー材耳つき4枚はぎテーブル天板の木目の様子です。幅の広いチェリー材やカバ材によく現れるギラギラしたような模様が出ています。この部分は光沢があって綺麗です。こちらの4枚の板は元々は2枚の板でした。同じ丸太から製材された2枚の板をそれぞれ真ん中あたりでカットしたものを使用しています。なぜカットしたか?

それは大きく割れが入ってしまったからです。
170612_4.jpg
こんな感じに真ん中あたりで割れが入ってしまいました。これらの板は芯に近い板だったので割れが入る確率が高かったのです。芯に近い板は広い板がとれるので良いのですが、このように真ん中でパックリ割れる確率も高くなります。芯を含んでいる板は確実に割れが入ります。C84テーブルに使用している板も芯に近い板でした。だからある程度の幅がある柾目板がとれたのです。乾燥中に割れが入ってしまうのは仕方ないことです。木の性質上どうしても割れは入ります。幅が広くて綺麗な木目をしていて高かった板でも割れが入ってしまうのです。それを悔やんでも仕方ないので割れてしまったらどう使うかと切り替えて考えるしかありません。

というわけでなかなか珍しい柾目のチェリー材耳つきテーブルであるC84テーブルをよろしくお願いします。長さは2メートルちょっととれます。幅も900mmまでは可能。常時6人掛けのテーブルを探している方にオススメです。

瑞木@相模湖

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest