2017.06.07

柾目の耳つきテーブル【No.1942】

突然ですが、柾目と板目って聞いたことありますか?

材木業界や家具業界の間では、よく使われる言葉ではありますが、一般的には聞き慣れない言葉だと思います。意味をしっかりと理解している方も少ないのではないでしょうか?

柾目とは、製材された無垢材の板の表面にでる木目の出方とそのような木目になるように製材することを指します。柾目の他に対照的な意味合いで使われるのが板目という言葉です。木目の出方は、丸太から板を製材して切り出す際に、鋸の刃の入れ方で変わってきます。

森から切り出された丸太は製材所で板や柱などをとる四角柱の形状に製材されます。その時に、鋸の刃を入れるのですが、丸太に対して水平に刃をいれて板を採る場合は板目と呼ばれます。板目の板の木目は、山型のようなカタチをした木目が中心になります。

20170607 1

こちらはタモ材のテーブル天板になります。5枚の板を接ぎ合わせていますが、それぞれの板の真ん中に山型の木目が現れています。これは板目に製材した5枚の板を接着して1枚の天板にしています。板目はこのような木目が出ます。ソリウッドのサイズオーダーで製作する耳のついていないストレートカットテーブルは基本的に板目の板をつかって天板にしています。板目は幅の広い板をとることが出来る製材方法でより一般的な方法といえます。板目の場合は伸縮がしやすく、反りがでる可能性がありあす。十分に乾燥させ、その板がもつクセを全部だしたあとどえ、平面をだすように削っていけば、加工後に狂いが出てくることを防げます。

柾目は、板目と違って製材する際に鋸の刃を丸太の中心に向けて製材した際にとりだされた板です。板目と比較すると幅の広い板をとることは難しいです。柾目の板は、伸縮がしにくく反りなどの狂いが出にくいといった特徴があります。模様的には、線状の木目が現れます。

20170607 2

こちらは以前に製作したブビンガ材の柾目の板で製作した天板になります。板目と違って木目がまっすぐになります。このように何枚かの板を接ぎ合わせて天板を作る際、柾目など板を接ぎ合わせたはぎ面がわかりにくくなります。

木のテーブルに興味のある方はどちらの木目の出方も見たことがあるかと思いますが、これらは材の特徴というよりは刃の入れ方によって違う模様になることを把握して頂ければと思います。ただ、柾目の板は多く流通しているわけではありません。先述したように定番のストレートカットテーブルは板目の板を使うことになりますので、柾目指定でのご注文は承ることが出来ません。

ですが、上のブビンガ材テーブルのようにたまたま柾目の板が入手出来た場合は、現品限りのテーブルとして販売したりすることはあります。

最後になってしまいましたが、先日吉祥寺ショップに入荷したばかりの柾目の板を使った天板を紹介したいと思います。

20170607 3

チェリー材の4枚はぎ耳つきテーブルです。通常耳つきテーブルに使う板も板目が入っている板が多いのですが、今回はたまたま幅の広い柾目を入手することが出来たので製作することが出来ます。サイズもW2100×D900と大きな天板を製作することが可能です。吉祥寺ショップでも堂々として異彩を放っている板達です。大きなテーブルを探している方、板目の模様が少し苦手な方などにはオススメです。さらにスペシャルなのが、価格です。通常では耳つきテーブルのほうが、ストレートカットテーブルより価格は高くなる傾向になりますが、こちらの天板に限っては同じW2100×D900のストレートカットテーブルよりかなりリーズナブルな価格をつけることが出来ました。定番の4本脚がついて、お値段、¥308,880-(税込み)となります。柾目だけの耳つきテーブルも珍しいですが、価格もこれはめったに出ない特別な価格です。ご興味のある方は吉祥寺ショップへ是非お越しください。こちらの板の情報はまだ耳つきテーブルのページに掲載されていませんが、近日中に掲載予定です。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest