2017.05.07

座り心地のいい椅子【No.1911】

ダイニングチェアを探す際には皆様、「座り心地の良い椅子がいいな」と思っているのではないでしょうか?でもその座り心地というのは、人それぞれで、体格や座り方によって感じ方はそれぞれです。ですので、座り心地のいい椅子を探す第一歩は、自分で座るということだと思います。他の人がどんなに座り心地がいいと薦める椅子でも、実際に座ってみると「あれ、それほどでもないな・・・」と思うこともしばしばです。ある程度意識をもっていくつかの椅子に座ってみると、どういった椅子が心地よく感じるのかが見えてくると思います。

今日のブログでは私個人的に座り心地を見極めるポイントを紹介したいと思います。座り心地を構成する主な要素としては、座面の高さ・座面の柔らかさ・背もたれの3つだと考えます。

【座面の高さ】

一般的に日本で製作販売されている椅子の座面高は、40〜42cm程度の座面高に設定されているケースが多いです。これは平均的な身長の方が座ると座面にしっかりと座っても脚の裏がべたっと床につく高さといえるでしょう。ですので、150cmぐらいの身長の方が座るとかかとが上がってしまって落ち着かないといったことがあります。その場合は、椅子の脚をカットするなどして座面高を調整するほうが望ましいです。注文で製作をしている木製の椅子などは、工房や販売店に申し出れば脚をカットして納品してもらえるケースがありますので、そういった対応が可能かどうかをチェックすることも大切です。また、身長が高い方は脚がベタッと床についた上に膝裏と座面の間に隙間が多く出来てしまって、しっかりと座れた感触がないことがあります。この場合は少し座面高の高い椅子のほうがフィット感を感じるでしょう。

ソリウッドで扱いのある椅子のほとんどが座面高42cm前後のものが多いです。また、ほとんどの椅子で脚をカットして座面高を調整することも可能です。座り心地の良い椅子として、評判の宮崎椅子製作所のpepeチェアは座面高が43.5cmとやや高めの設定になっています。昨年の秋頃に仕様変更で、中のウレタンフォームの厚みが増したことで1cmほど座面高が高くなりました。

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ソリウッドで扱いのある椅子の中で最も座面高が高いのがPocketチェア(宮崎椅子製作所)の44cmです。

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座面も沈み込むタイプの柔らかいものではないので実際座った際の座面高もやや高めの感じがします。

【座面の柔らかさ】

座面の柔らかさは座面に使われる素材によって大きく座り心地が変わってきます。木の椅子で主に使われるのが木の座面とクッション性のある素材を布や革で覆った張り地タイプのものです。木の座面のものはその名の通り、木だけで座面を構成しているものです。何枚かの板を接ぎ合わせて1枚の板にしてそれを成形したものが多く使われますが、ISU-WORKSのGシリーズとNシリーズの椅子ではすのこのように複数枚の板を少し隙間をあけて配置しているタイプの板座が採用されています。前者のタイプの板座では、おしりのカタチにあうように板を少し削って曲面をだしているものもあります。ですので、お尻へのフィット感で後者のものより座り心地が良く感じるものがあります。その代表格の椅子がiSU-WORKSのTACチェアです。

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TACチェアの板座は、ずっと座っていてもお尻が痛くならないのではというぐらいフィット感があります。板座であっても座り心地は妥協したくないという方にはぜひ座って頂きたい一品です。

布や革で覆っているタイプの座面は中にウレタンフォームといわれるクッションがつめこまれています。そのため、板座に比べると柔らかくお尻への負担が少なくすみます。ですが、椅子によって中に入っているウレタンの量が違いますので感じる座り心地も様々です。比較的多くウレタンが入っていて座り心地が柔らかいのがISU-WORKSのGシリーズの椅子です。反対にあまりクッション性を感じないのが宮崎椅子製作所のHakuチェアです。

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こちらがHakuチェアの座面です。

このあたりも一度座ってみて、どちらが自分の好みなのかを把握しておくのが良いと思います。この続きはまた改めて書きます。【続く・・・】

賢木@吉祥寺

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