2017.05.06

改めて人気樹種のチェリー材を紹介します。【No.1910】

GWもあっという間に残りわずかになってしまいましたね。皆さんは充実したGWを過ごすことができたでしょうか?昨日のブログで紹介したリビングで快適な時を過ごすための椅子、MAYチェアはウォールナット材、ナラ材、チェリー材で製作することができます。ISU-WORKSの椅子は受注生産体制をとっていますので、樹種や座面のファブリックをお客様の好みで選択することができます。昨日のブログをまだ読んでいない方は下記のリンクからどうぞ。

リビングに置く椅子。【No.1909】

昨日のブログでも紹介したように私自身も自宅でMAYチェアをリビングに置いて使用しています。私が選んだMAYチェアはチェリー材にNC128というチャコールグレーのファブリックが張られているものです。MAYチェアはウォールナット材、チェリー材、ナラ材から樹種を選択できる訳ですが、この3樹種は無垢材家具では定番の人気樹種といって良いでしょう。近年ではウォールナット材の人気が少し飛び抜けていますが、ソリウッドではチェリー材もウォールナット材に引けを取らない人気樹種になっています。チェリー材を説明する際に必ず話題にするのは経年による色変化です。チェリー材は無垢材家具に使用される樹種の中では1番劇的に色が変化する樹種なのです。

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納品された時のチェリー材はこんな色をしています。言葉で表現すると少しピンクがかったオレンジ色。印象としては明るめな色をしています。でも、時間が経つにつれてだんだんと色が濃くなっていきます。その様子は天然皮革の色がだんだんと濃くなっていくのに似ています。

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納品から2年近くが経った現在はこんな色をしています。はじめの色とはだいぶ印象が違いますよね。かなり熟成された感がでています。もちろん使用した板によって程度の差はありますが、だいたいこんな感じの色に変化します。私のチェリー材MAYチェアは肘掛け部分だけでなく全体的にこんな色に変化しています。空気に触れているだけで色が変化していきます。特に直射日光が当たる場所に置いてあった訳でもありません。むしろ木にとって直射日光は良い影響を与えないのでなるべく陽の当たらない所に置いていました。このような経年による熟成感が出るのがチェリー材の最大の特徴であって、人気の秘訣なんですね。

無垢材家具はどんな樹種であっても経年によって色が変わっていきます。それでもチェリー材のように劇的にしかも熟成感がでるような色変化をする樹種はあまりありません。

チェリー材は北米産の木材で名前の通りサクラの仲間になります。国産材として木材利用されているヤマザクラとは木材の質も少し異なります。ヤマザクラ材よりもチェリー材の方が軽くて柔らかく、乾燥中の暴れも少ないです。木目の様子もヤマザクラ材の方が荒々しく、チェリー材は比較的大人しい印象の木目をしています。

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こちらはチェリー材でオーダー製作したテレビボードです。チェリー材の木目の現れかたはこんな感じです。それほど木目はクッキリ現れないで、穏やかな印象です。導管はやや狭めで、触り心地はスベスベしていて気持ち良いです。

チェリー材はウォールナット材ほどではありませんが、日本にも結構な量が輸入されています。北米産木材を扱う材木屋さんならたいていの所には在庫があると思います。日本で入手するのも困らず、安定的に供給されている木材です。家具を製作するサイドからすると、いつでも手に入る樹種はとても有難いのです。無垢材家具に使用されることが多いチェリー材ですが、フローリング材としも使用されています。ソリウッドのお客様でも床がチェリー材のフローリングだからテーブルなどの家具もチェリー材で揃えたいという方がいらっしゃいます。

導管が太くなく、手触り感も良いので木製のお皿やカトラリーにもよく使用されています。木工作家が作るお皿やカトラリーではチェリー材が使われている頻度も結構高いです。ダイニングに関わる空間をすべてチェリー材で揃えるなんてことも不可能ではないでしょう。

というわけで本日のブログエントリーではソリウッドでは人気の高いチェリー材について紹介しました。

瑞木@相模湖

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