2017.03.02

ウォールナット材で製作した家具の魅力【No.1845】

現在無垢材の家具で人気がある樹種として、真っ先に挙げられるのはウォールナット材だと思います。ウォールナット材は正式にはブラックウォールナット材といい、主に北米からの輸入材になります。北米では安定的な供給を可能とする林業システムが発展しているので、計画的な伐採と植林がなされています。近年は人気があるため、供給量はあるけれど価格が急騰するといる状況になっていました。私が入社したときに購入していた価格では、買えない状況になっています。価格の急騰は落ち着いた感がありますが、依然、よいウォールナット材を確保することは容易ではありません。

ウォールナット材はそのまま和訳すると”くるみ”材となります。くるみ材と同じ仲間にはなりますが、日本ではえていて伐採されたクルミ材とは見た目の印象が違います。なので、家具の材料としてはウォールナット材とクルミ材は違うものとして考えたほうが良いと思います。

さて、ブラックウォールナット材ですが、世界三大銘木のひとつとして、高級家具の材料として広く知られています。世界三大銘木はウォールナットのほかにマホガニーとチーク材です。いずれも古くから家具の材料に使われてきました。ですが、最近では乱伐が原因となり供給量が減ってきています。マホガニー材は本当のマホガニーは中南米産です。ですが、現在では中南米産のマホガニーはほとんど流通していません。チーク材もフローリングなどによく使われていますが近年は流通量も減っており、家具として使われる材は少なくなってきました。ソリウッドでも扱いのある宮崎椅子製作所さんも以前はチークに椅子を製作していましたが、現在では行っていません。

さて、今日はウォールナット材で家具をお探しの方にウォールナット材の魅力を紹介したいと思います。

味わい深い色味

ウォールナット材の最大の魅力は着色をしない状態でも濃い茶褐色に仕上がる点だと思います。

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上の画像がウォールナット材で製作したストレートカットテーブルとISU-WORKSのRINチェアです。シックで落ち着いた雰囲気の家具に仕上がります。出来た当初は黒紫に近いような濃い色味になりますが、時間が経つにつれ色が少し抜けてくるような感じになり赤茶色に変化していきます。この経年変化もウォールナット材の魅力のひとつです。

ウォールナット材といえば、濃い茶色のイメージが定着していますので、ウォールナット材はすべて濃い色味だと思っている方も多いと思います。ですが、実際は色が濃いのは材の中心部分で樹皮に近い部分は白っぽい色をしています。これを白太と呼んでいます。ストレートカットテーブルや椅子などはなるべくこの白太が表にでないようにしていますが、樹皮部分のカタチを残すのが特徴の耳つきテーブルでは当然ではありますがこの白い部分が入ってきます。

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こちらがウォールナット材で製作した耳つきのテーブルです。両端の色が薄くなっているのがわかって頂けると思います。最近では幅のあるウォールナット材の耳つき板を集めるのに苦労することが多いです。よい材があっても値段が高く仕入れるのを断念するケースも増えています。そこで、テーブルの幅をとるために両端だけでなく中央部分にも少し白太がはいるものも今後は増えていくのではないかと思っています。個人的には中央部分に白太があってもデザイン的なアクセントになりこれもよい感じだと思うので、そのあたりもアピールしていきたいと考えています。

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こちらは現在吉祥寺ショールームで展示しているウォールナット材耳つきテーブルになる板の写真を合成してこんな感じのテーブルになりますよといったイメージを明確にして頂くために製作した写真です。中央部分に色が薄い部分が入ってきます。こちらのテーブルの詳細は以下にリンクからご覧頂けます。

W88テーブル 人気のウォールナット材、入荷しました!!!

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