2017.03.01

検討する際にはおさえておくべき無垢材テーブルの仕様【No.1844】

無垢材テーブルを製作している家具工房は沢山あります。それぞれの作り手が様々なテーブルを製作しているので、その特徴も様々です。ソリウッドも最も数多く製作しているのが無垢材のテーブルです。設立以来メイン商品として35年以上製作し続けています。その間に試行錯誤を繰り返し、現在の仕様はここ最近しばらく定着しているものです。パッとみただけではわからない特徴もありますので、ソリウッドの標準仕様のテーブルの特徴を改めて解説したいと思います。

天板と脚が取り外せる

 天板と脚を直接取り付けることも出来ますが、ダイニングテーブルの場合、搬入を考えると天板と脚が取り外しができて個々に搬入出来ることが重要です。天板と脚が取り外せるようにするにはいくつかの方法がありますが、ソリウッドではプレート方式を採用しています。脚に脚の面積より大きい金属製の薄い板を取り付けます。この金属製の板と脚は木ネジで外れないようにしっかりと固定します。金属製のプレートには天板と固定するための穴があいています。天板の裏側に鬼目ナットといわれるメスのねじが埋め込まれています。プレートに空いている穴にボルトを通して天板と脚がついているプレートを固定します。鬼目ナットが埋め込まれているので、ボルトを何度でも取り外しが出来ます。ご購入後に引っ越しをする際には、ボルトを六角レンチで緩めれば簡単に外すことが出来ます。脚の取り外しや取付はお客様でも簡単にすることが可能ですが、引っ越しの際は引っ越し業者の方にやって頂くことも可能な作業です。

天板と脚が別々に搬入ができて、組立ても簡単な仕様にしておくと、近隣のお客様だけでなく遠方のお客様でも安心してご注文頂けるとかなと考えています。配達には宅配会社が提供している2人のスタッフが搬入し、組立て設置まで行うサービスを利用することになりますが、細かい調整をしなくても組立てが出来ます。

幕板がない(長手方向)

無垢材のテーブルにはデザイン的に幕板があるものとないものがあります。幕板とは、天板の下にある5cm程度の幅がある板です。これは強度を補ったり、天板の反りを防ぐ目的で付けられていることが多いです。ではありますが、デメリットもあります。1つ目は椅子に座ったうえで、脚を組もうとするとこの幕板が邪魔になりくつろぐことが出来なくなる点です。もう1つのデメリットは、肘掛けがついている椅子を天板の下に納めようとすると、この幕板が邪魔になる点です。肘掛けが天板の下に納まらないと余計にスペースが必要になります。

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肘掛けのあるタイプの椅子でも、しっかりと収納できるため省スペース効果があります。こちらの納品事例はチェリー材の耳つきテーブルとISU-WORKSのRINチェア(レザー)とLENチェア(板座)になります。

ソリウッドでは快適性や機能面を考えてテーブルの長手方向には幕板はないほうが良いと考えてテーブルの設計をしています。脚のデザインでは細い脚の強度を補うために短手方向のみ幕板をつけているタイプがありますが、基本的には幕板なしのデザインを実現させています。さきほど、幕板をつける目的のひとつに反りを防ぐということを書きました。気になるのは、幕板がないと反りへの対策が甘くなるんじゃないの?ということです。もちろん、幕板とは違う方法で無垢材独特の反りへの対策をしています。それは、金属製の反り止めを天板に埋め込む方法です。

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画像の黒い板状のものが金属製の反り止めになります。天板に埋め込むことで反ろうとする木をおさえる役目をしています。この反り止めには木の特性でもある伸縮に対応できるよう長円の穴があいていて、ビスで留めても木の伸縮を時邪魔しないようにしています。ソリウッドのテーブルにはデフォルトでこの反り止めが入ります。

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