2016.03.13

メープル系の材と縁がある日【No.1491】

今日はメープル材の本棚の納品があったり、イタヤカエデ材のテーブルについての問い合わせが複数あったりとなんだかメープル系の樹種に関わることが多かったです。これも縁ですので今日はメープル系の樹種の話をブログにしたいと思います。

メープル材は「スベスベ」に仕上がる材木の代表格といえます。

しっかりと磨き素地を整えた木材の上にオイルを塗ると自然で心地よい肌触りになります。同じように仕上げをしても材によって違いは出てくるのですが、メープル系の樹種は表面がスベスベに仕上がります。メープルは北米でとれる広葉樹で、製材するとクリーム色がかった白い色味の肌になります。色味にはやや個体差があり、白が強いものと少し黄味がかったものが混在するような感じです。オイルで仕上げた当初は白が強いですが、経年で黄色みがかり、飴色に変化するとよく表現されています。

木目が細かく、明るい色味なので、軽い印象になりますが、材自体は緻密で持つとずっしりと重みを感じます。同じ北米産のブラックウォールナット材やチェリー材に比べると比重も高く重い木です。私個人はそんな見た目と中身のギャップが好きで、メープル材は好きな樹種でも上位にきます。現在、家で使っているダイニングテーブルと本棚はメープル材のものです。

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こちらが今日納品させて頂いたメープル材の本棚です。搬入させて頂いた直後、お客様が「ちょっと触ってもいいですか?」と。そして、メープル材のスベスベを堪能されていました。今回ご注文頂いたK様もメープル材で製作することにこだわりがあり、メープル材で理想の本棚を製作しているところ探していらしたようで、ウェブでの検索でソリウッドにたどり着いて頂いたようです。ウォールナット材やタモ材、オーク材に比べると知名度もなく、地味な印象のメープル材ですが、メープル材家具愛好家としてはこうしたお客様との出会いは非常に嬉しいものです。

ソリウッドの吉祥寺ショールームには現在イタヤカエデ材4はぎテーブル「M01テーブル」を展示しています。

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イタヤカエデ材は、日本国内でとれるカエデ材の1種です。カエデ材を英語に訳すとメープルになります。ですので、イタヤカエデ材は国産のメープル材といえなくもありません。ですが、家具の世界では、メープル材とイタヤカエデ材は別物として扱う場合が多いです。メープルと同様、木目が緻密でぎっしと詰まった木材で、色味も白色系です。メープル材とくらべるとやや赤味がかる部分が多くみられる印象もあり、どことなく少し和風な一面をみせる材です。カエデと聞くと、紅葉の季節に赤や黄色に色づくモミジを思い浮かべる方も多いと思います。カエデとモミジはどう違うのと言われると、私もよくわからないのですが主に観賞用として使う場合にはモミジという単語が使われるようです。街中に生えているモミジの木は、そこまで大きい木ではありませんが、森にはえているイタヤカエデ材は大きくなる木で、直径1メートル、樹高20メートルほどに成長します。

イタヤカエデ材は、製材して乾燥させる工程で木がかなり動きます。乾燥で反ったり、よじれたりが当たり前の木なので、乾燥が難しく敬遠されることもありますが、一度乾燥してしまえば他の材木と同じように扱うことができます。ただし、幅が広い板で反ってしまうと厚みをもって平面をだすのが難しいので、真ん中で一度カットして平面をだしたりと工夫は必要です。M01テーブルももともとは2枚の板ですが、それぞれを半分に割って4枚の板にしてから接ぎ合わせをしています。

こちらの天板をメープル材と同様に「ツルツル、スベスベ」の肌触りです。見た目も一見おとなしいですが、よく表面をみると至ところに個性的な模様をみることができます。明るめの色味の4人掛け耳つきテーブルをお探しの方にはオススメの天板です。

賢木@吉祥寺

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