2017.07.13

清涼感のあるメープル材のテーブル【No.1978】

ISU-WORKSの椅子を製作している山上木工さんの工房がある北海道の津別町では、ここ最近37度近くまで気温が上がっているそうです。東京も暑いですが、それ以上の気温が涼しいイメージのある北海道で記録されているとはびっくりです。少しでも涼しさを求めたくなる季節ですが、今日は清涼感のある樹種のテーブルを紹介したいと思います。

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完成した当初のメープル材の家具は白に近い淡い褐色をしています。時が経つにつれ、黄色味が少し強くなり、最終的には飴色のような色合いに変化していきます。変化の度合いはチェリー材などに比べると緩やかですが、数年経つと当初よりは色が変わってきたのに気づく程度には変わります。日本で使われているメープル材の大半は北米からの輸入材になります。丸太のままで輸入されることもあるとは思いますが、ほとんどが製材された状態で日本に入ってきています。輸入材のメープルには、ハードメープルとソフトメープルの2種類に分けられますが、ソリウッドではハードメープルを採用しています。店内の掲示やウェブサイトではハードメープルとは表記せずに単にメープル材と表記しています。メープル材は白っぽい木材の代表格で、清潔感や清涼感があります。幼稚園や保育園などの床材にもよく使われている理由の1つにこの清潔・清涼感が挙げられます。

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清涼感があるのは、見た目だけではありません。メープル材をヤスリで磨きあげると肌理が細かくスベスベとした肌触りになります。木材ではありますが、細かい凹凸は感じることがなく触っていても清涼感を感じます。

さっぱりと涼しげな印象のテーブルが欲しいという方にはオススメの材です。先ほども少し書きましたがメープル材は耳をカットした状態で輸入されてくることが多いです。そのため、ハードメープル材の耳つきテーブルというのは製作が難しいです。メープル材に近いもので耳つきテーブルとなるとイタヤカエデ材が候補になります。メープルを日本語に訳すとカエデになりますので、同じ系統の樹種といえます。カエデの仲間はとても数が多く200種類以上あるといわれています。イタヤカエデは北海道などで多く見られ、カエデの仲間の中でも大きく成長するものになります。大きいもので直径1メートル、樹高は約20メートルになるものもあります。

カエデ材とメープル材の違いは、主に見た目にあります。どちらも散孔材で導管がとても細く木目は曖昧です。肌理細かく、手触りはとても滑らかで肌触りはあまり違いは感じません。見た目の印象はカエデ材のほうが黄色味が強く、部分的にはすこし赤味がかっているところもあります。

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こちらはイタヤカエデ材の耳つきテーブルです。メープル材は比較的均一的な印象の天板になりますが、イタヤカエデ材は、板によって表情がかなり違いより個性的な天板になることが多いです。

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イタヤカエデ材の耳の部分は他の樹種と比べてもゴツゴツとしていてワイルドなものが多いです。

賢木@吉祥寺

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