2017.07.14

座面から椅子を選ぶという方法。【No.1979】

椅子の選び方でオーソドックスなのは、どの椅子にするかを決めてから樹種やファブリックを選ぶという方法です。樹種があらかじめ決まっている場合は、その樹種を選択できる椅子を選ぶということもあるでしょう。ソリウッドで取り扱っている椅子ではウォールナット材、チェリー材、ナラ材はどの椅子でも選択が可能です。この3樹種はテーブルにもよく使われている樹種ですし、フローリングにも使われています。ウォールナット材やチェリー材のフローリングは高価なので使われる頻度は低いですが、フローリング材に合わせてテーブルや椅子の樹種を決定する場合もあるようです。

今回のブログでは敢えて座面の選択を先にするという椅子の選び方を提案してみます。椅子は座り心地が重要ですので座り心地を確かめないで購入するのはとてもリスクが高いですが、見た目やデザイン優先と割り切って決めるのも決して間違いではありません。確かに座ってみることは重要ですが、お店で試座できるのはせいぜい5分程度です。でも、5分間座って決める人はとても稀です。たいていの人は数秒腰掛けてその椅子の印象を決めます。ファーストインプレッションは大事ですからそれで構いませんが、実際にその椅子を使用するのはもっと長い時間ですよね。なので、厳密に言えば軽く試座しただけではその椅子と自分の相性を見抜くことは難しいでしょう。なので、割り切ってデザインやファブリック優先で決めてしまうのもありなのではないでしょうか?

ソリウッドで扱っている椅子の座面は板座、布張り、革張りがあります。板座を選択できる椅子は限られていますが、ISU-WORKSブランドの椅子は板座が選択できるモデルが多くあります。板座のメリットは、見た目がシャープ、張り替える必要がない、夏場では汗をかきにくいなどがあります。デメリットとしては長時間座っているとお尻が痛くなる、ファブリックが張られている椅子と比べると座面が硬く感じるといった点です。ただし、座り心地の面はクッションなどで対応することも可能です。(見た目のシャープさは失われてしまいますが…)

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ENNチェアの板座バージョンです。構成要素が少ないないのでスッキリと見えます。お気に入りの樹種があればその樹種でテーブル、椅子(板座)を選べばスッキリとして上質なダイニング空間を演出することができます。布座面や革座面はどうしても使っていくうちに擦れて破れてしまいますが、板座面ではそうしたことは起こりません。何年もずっと使えます。

一番選択肢が多いのが布座面です。どのメーカーも布座面は多くの生地を用意してお好みの布を選択できるようになっています。その中でも布座面の選択肢が多いのが宮崎椅子製作所の椅子です。50種(色)を越える布生地から選択ができます。これだけたくさんあると迷ってしまいます。実際に多くのお客様が時間を掛けて選択をしています。サンプル生地を見て選んで頂けますが、小さい面積のサンプルと実際に張られた時の印象が違う生地もあります。複数の色が混ざって構成されている布生地の場合はそういう事が起こりやすいので注意が必要です。出来ればその生地が張られている椅子の写真を確認しておいた方がよいでしょう。ソリウッドで注文を受けている宮崎椅子製作所の椅子で多く選ばれている生地はHOLLY1PLAINシリーズです。この生地は4色が用意されていますが、人気があるのがブルーとグレーです。

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こちらがグレーのHOLLY1PLAINが張られているUUチェアです。座面を拡大してみると

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このシリーズの布生地は2色の糸で構成されています。長円のドット柄がかわいいですよね。

この座面が選べるから宮崎椅子製作所の椅子を選ぶというのも良いと思いますよ。この生地は他のメーカーではあまり扱いがないようで、他社で選択できる椅子を見たことがないです。必然的にこの生地の椅子が欲しいなら宮崎椅子製作所の椅子ということになりますね。

このテーマではもう少し書きたいことがあるので続きはまた後日に。

瑞木@相模湖

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