2015.12.13

幕板とは何か?【No.1400】

「幕板」というキーワードで検索して、ソリウッドのホームページに訪問される方が一定数いらっしゃいます。日常では、ほとんど出て来ない単語なので、わからないという方がほとんどだと思います。ですが、テーブルを検討する際にはぜひ注目して頂きたいワードでもあるので、これからテーブルを検討するという方にはぜひ幕板とはなんぞや?ということと、幕板があるなしでテーブルの使い勝手がかわるということを頭にいれておくことをオススメします。

無垢材テーブルの部材の名前として使われる「幕板」は、テーブル天板の下に脚と脚の間に横にわたした板をいうことになります。

20151213 1

写真で見たほうがわかりやすいと思います。この板がついているテーブルを見たことがある方がほとんどでしょう。でも、幕板がないテーブルというものも存在します。そうなると迷ってしまいますよね、「幕板があるのとないのとどっちがいいのか?」と。

幕板が存在するのには、意味があります。まずはなぜ幕板がついているテーブルがあるのかをみていきます。

テーブル天板と脚を固定する

テーブルと脚を固定する方法はいくつかありますが、4本脚の幕板を使って固定するというのも1つの方法です。4つの脚にそれぞれ幕板をほぞ組みで接合し、脚を組みます。幕板に数カ所の穴をあけておき、そこに木ネジをうつか、ボルトで天板と脚を固定します。テーブルとは違いますが、椅子の本体と座面を固定するときも幕板をつけて、そこに座面を乗せるといった方法が一般的です。

テーブルの強度が高める

天板と脚の接合部分は、テーブルを動かしたりするときに負荷がかかります。また、細い脚が単独でついているとテーブルがグラグラと揺れてしまします。強度的には問題です。そこで、脚と脚の間に幕板をつけて補強します。細い脚でも幕板がつくと、揺れが納まることがあります。ソリウッドの無垢材テーブルで選んで頂けると定番の脚のデザインでも、Type MTという短手のみ幕板がついているタイプの脚があります。天板との付け根が60mm、床との設置面が40mmのテーパーがかかった脚が垂直についています。幕板がない状態だと重い天板がのった際にはすこしぐらつきがでます。そこで、幕板をつけて補強しています。

無垢材の場合、反り止めに使う

無垢材の天板の場合、周りの環境によって伸縮します。この時に板が反ってしまう恐れがあります。そのため、反り対策が重要になってきます。幕板がある脚を幕板を介して天板と固定すると、反り止めの効果が期待出来ます。ソリウッドでは、幕板が短手にあるType MTの場合でも反り止めは他の脚と同様に天板裏に溝を堀り、そこに金属製の棒をいれ、ビス留めをしています。そのため、TypeMTの幕板にはソリウッドの役割がメインではありません。メインは先述した通り、強度を高める目的になります。

以上の3点が幕板がついた脚のプラスの特徴になります。残念ながら、幕板がついたテーブルはメリットだけではありません。デメリットと考えられる点もいくつかあります。今度はそれをみていきます。

肘掛けがある椅子が入らない

幕板がつくと、天板の下50〜60mm 程度が板に覆われることになります。高さ700mmでテーブルの場合、テーブル下のスペースが650mm640mmになります。こうなると、肘掛けがあるタイプの椅子だと、肘掛けが全く入らないことがあります。肘掛けがある椅子が絶対欲しいといった場合は、幕板がないテーブルを選んだほうが利便性が高くなります。

椅子に座って脚が組めない

お食事以外でもダイニングチェアを使うことがあると思います。本を読んだり、テレビを見たりする方もいらっしゃいます。その際に無意識に脚を組んでいることがあります。幕板があるテーブルだと、脚を組もうとすると幕板が邪魔になり脚が組めません。このことも幕板があるテーブルのデメリットといえます。

これまでは何気なく幕板を見ていた方も多いと思います。ですが、実は使い勝手に大きな影響を及ぼす部分でもあります。幕板がないほうが便利に感じることが多いと我々は考えています。無垢材テーブルを検討する際には、今一度幕板のありなしについても検討してみてください。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest