2015.12.14

風なし低温で木材を乾燥させる木材乾燥庫で木材を乾かし始めました。【No.1401】

まずは告知を。ソリウッドの吉祥寺ショールームのInstagramアカウントを開設しました。「今さらInstagram?」と思いの方も多いでしょうが、情報発信チャンネルを気軽に増やすにはとっても便利なアプリなので使うことにしました。

インスタ始めました。 #吉祥寺 #インテリア #無垢 #オーダー家具

ソリウッド クラフィスさん(@soliwood_crafis_kichijoji)が投稿した写真 –

というわけでソリウッドのInstagramアカウントは二つになりました。今までのsoliwoodproductsアカウントは瑞木@相模湖が相模湖工房の様子をお伝えするアカウントとして使用します。今までもそうでしたので変化はありません。新たに開設したsoliwood_crafis_kichijojiは吉祥寺ショールームの近況や周辺界隈の情報を皆さんにお伝えしていきます。ちなみにsoliwood crafisとは吉祥寺ショールームの名前です。ソリウッド・クラフィスと読みます。

最近頻繁に更新するようになったsoliwoodproductsアカウントの方も引き続きよろしくお願いします。基本的には1日1投稿はするように心がけています。(まだその心がけをしてから1週間ほどですが…)

新設の木材乾燥庫を稼働するようになったので、しばらくは含水率経過レポートが続くと思います。あまり代わり映えしない映像が続いてしまいますが、含水率がどれだけ減ったかを単純に楽しんでもらえれば……ちなみにこの含水率経過レポートをなんの気もなしに始めたら、社長から続けろと言われたので止められなくなってしまいました。含水率計の写真ばかり続くのも嫌なので、木工教室の様子や製作風景も投稿しますのでご安心を。今まではニコンの一眼レフカメラで写真を撮っていましたが、常にiPhoneを持ち歩いてInstagram用の写真を撮るようになりました。

木工教室。板をどうはぎ合わせるか。決まったら印をつけておきます。 #木工教室 #木工 #woodwork #wood #walnut

ソリウッド・プロダクツさん(@soliwoodproducts)が投稿した写真 –

最新の投稿はこんな感じです。木工教室開催時に撮りためているので、徐々に公開していきますね。もちろん商品を製作しているところを随時投稿する予定です。気になる方はフォローをお願いします。

新設の木材乾燥庫も遠赤外線で板を乾燥するタイプの乾燥庫です。これでソリウッドが稼働させている木材乾燥庫3台は全て遠赤外線式となりました。今回新設した木材乾燥庫はこれまでの乾燥庫と大きく違う点があります。それは風を利用しないということです。プロトタイプの乾燥庫は庫内に換気扇をつけてそれを回して庫内の空気を循環させていました。2つめに作った乾燥庫もファンと小窓によって空気を動かす設計になっています。でも、これら2台を稼働させてみて分かったのは、空気を循環される必要はないということです。

従来の木材乾燥では風は重要な役割を果たしていました。蒸気式木材乾燥機には必ず大きなファンがついています。大型の乾燥機なら複数ファンがついています。ソリウッドにあった蒸気式木材乾燥機にもひとつ大きなファンがついていました。ボイラーで発生させた蒸気のそのファンで庫内に充満させて温度と湿度を調整して木材を乾燥させる仕組みです。

天然乾燥でも風通しの良い所に木材を置くというのは鉄則です。風通しの良いところに木材を置けば早く乾燥します。風が通らない所に置けばなかなか乾燥しません。木材乾燥の知識が無くても何となく想像できますよね。なので、木材乾燥の知識がある人間はどうしてもファンを付けたがるのです。というかファンがないと乾燥しないと思い込んでしまうのです。

今回は思い切って、風や空気の循環という考え方は捨て去りました。これは結構思い切った決断でした。今でもファン付けた方が良いのではと思ってますし、乾燥しなかったら扇風機をいれて空気をかき混ぜようと考えています。でも、遠赤外線のプロに聞くと「風はなくて良い」と言います。なので、その言葉を信じて今回は風を起こす装置や仕組みは付けていません。

「そんなんで本当に乾くのか?」と思う方もいると思います。なので、含水率を測って乾燥具合をレポートしてみようと考えました。3日間ほど試験的に3枚の板を庫内に入れて含水率を計測しました。1日経てばそれなりに含水率は低下しています。なんとなく新設乾燥庫の能力を把握できたので、たくさん板を入れてみました。

1回目はウォールナット材とチェリー材とクリ材を入れました。厚みは50mmから60mm。耳つきテーブルに使用するための板です。厚みもそれなりにあるので乾燥するかどうか試すにはちょうど良いでしょう。

151214_1.jpg
今回乾燥庫にいれたチェリー材の板です。乾燥庫に入れる前の含水率を計測しました。写真は一部分しか写っていませんが、他の部分もだいたいこんな数字でした。この板は2014年の6月に仕入れた板です。製材直後の状態で仕入れています。工房の敷地に桟積みして天然乾燥させておきました。1年半が経ってここまで水分が抜けました。このぐらいがこの場所での天然乾燥の限界かもしれません。あと半年間天然乾燥させても平均15%ぐらいが限界だと考えています。

含水率15%だと室内で使用する家具を製作するのはちょっと怖いです。やはり10%以下に一度下げておいた方が安心です。そのために人工乾燥庫に入れます。さあ、10%以下に下がるまでどのくらいの時間が掛かりますかね。早く乾いてくれると有難いですが…まあ、じっくり低温で乾燥させた方が良いのであせらずに。

瑞木@相模湖

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