2015.07.15

テレビボードの納品事例と仕様

ナラ材で製作したテレビボードを納品しました。10数年前にテーブルをご購入頂いたお客様からのオーダーで製作しました。当時ご購入頂いたテーブルはナラ材で小豆色に近い赤褐色に塗装したものでした。着色する場合は、ウレタン塗装を施します。最近ではクリアのオイルで仕上げるテーブルが大半ですが、家具用のオイルがまだ普及していない時代、塗装の中心はウレタン塗装でした。ウレタン塗装では、クリアに塗ることも出来ますし、着色してウレタンコーティングする着色塗装も可能です。

20150715 1

今回のテレビボードも以前ご購入頂いた着色ウレタン塗装のテーブルの色に近い色で着色しています。着色する際には、色見本を製作してお客様と相談して最終的な色を決めました。ソリウッドでテレビボードを製作する場合、基本的にはフルオーダーになります。オーソドックスなカタチで扉も引出しもついていないテレビボードを吉祥寺ショールームに置いていますが、サイズ変更も出来ますし、ご希望に応じて扉や引出しもつけることが出来ます。

20150715 2

納品したテレビボードも本体より天板が長いデザインにして、真ん中にガラスがついた扉、両端には引出しが2杯づつついています。

オーダーでテレビボードを作りたいなと思ったら、まずは吉祥寺ショールームまでご相談ください。

まずは、サイズ、樹種、扉や引出しの有無、背板の有無、全体のデザインなどをご相談ください。それを元に見積金額を連絡します。サイズについては長さ1メール前後のものから2メートルを超えるものまで幅広く対応が出来ます。サイズの大きいものは、分割して製作します。分割の仕方もその都度最適なものを採用することになりますが、基本的には本体を分割して製作し、天板は無垢材を接ぎ合わせて1枚にしたものをボルトで固定する方式をとることが多いです。今回納めたテレビボードも天板、本体、台輪に分かれており、本体は引出しがついたユニット2つに、中央の扉がついたユニットの計3つに分割して製作しています。

分割して製作する理由は、搬入を容易にするためです。今回のような大きなテレビボードの場合、完成された状態ではマンションのエレベーターに載せることが出来ません。そのままでは家の中の階段を上げることも出来ないでしょう。分割して製作することで、それぞれが運びやすく、搬入経路に困ることもありません。分割したパーツを組み立てる際には、木工用のジョイントシステムを使います。これは、ひとつのユニットに木部にボルトの受けであるナットを埋め込み、もう1つのユニットにはボルトが通る穴を空けておきます。こうすることで、それぞれのユニットを合わせ、そこにボルトを通して固定することが出来ます。普通のネジである木ネジですと、木部の組織を壊してしまうので、分解して組立てるということが難しくなります。ナットを埋め込むことで何度でも組立て、分解をすることが出来ます。

こうした方法は、テレビボードだけでなく、テーブルの脚と天板をつけるときにも採用しています。

引出しをつける際は、内寸法と引出しの取っ手も重要になります。内寸法とは引出し内部の寸法で実際にものが入る大きさを表します。中に入れるものが決まっている場合は、5ミリから10ミリ程度余裕をもって内寸法にします。

また、引出しをあける際に、手をひっかける取っ手も2つ方法があります。ひとつは引出しの前板に取っ手もつけるやり方、孟子1つは前板の上下両側、もくしく片側を掘り込みそこに手をひっかけてあける方法です。どちらが良いということはなく、見た目にも影響する部分なので好みによる選択になるかなと思います。私個人的には、すっきりシンプルに見えるほうが好みなので、お客様からご要望がない場合は掘り込み式で提案しています。

賢木@吉祥寺

お問い合わせContact

TEL:0422-21-8487
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 2F
(営業時間: 12:30〜18:00/定休日:火・水曜日)
お問い合わせフォーム
Facebook Twitter Instagram Pinterest