2015.07.08

クルミ材のダイニングテーブル

ソリウッドでは、四角いテーブルをストレートカットテーブルと呼んでいます。ストレートカットテーブルは、耳といわれる木の樹皮の部分をカットして長方形になった無垢材を複数枚、接ぎ合わせて製作された天板に脚をつけたテーブルです。D850ミリの天板を製作する場合は5〜7枚ほどの無垢板を使います。ソリウッドのストレートカットテーブルは、樹種と脚のデザイン、サイズをご指定頂き、オーダーを受けて製作します。

ストレートカットテーブルで選べる樹種は、タモ材、ナラ材、メープル材、チェリー材、ウォールナット材となっていました。そこに新たな樹種を追加することにしました。それはクルミ材です。

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クルミ材の特徴は、薄い茶褐色でオイルを塗ると優しい雰囲気の天板になります。木目の感じは、タモ材やナラ材にも似ています。色味は、タモ材、ナラ材よりも濃く、ウォールナット材よりも薄いといった感じになります。

ストレートカットテーブルの定番にクルミ材を追加した理由については、大きく2つあります。

クルミ材自体が魅力的な木材であること

私自身、クルミ材の質感、色味が以前から好きで気になっていました。普段の接客の中で、ウォールナットのこげ茶だと濃すぎるというご意見を頂くことがこれまでにもいくつかありました。そういった場合は、チェリー材をオススメしてきましたが、チェリーの場合はオレンジ系の色味がかなり入りますので、ウォールナット材の薄いバージョンとはなかなかいい難いところがありました。ところが、クルミ材は、色味的にはウォールナット材より薄い感じというのが、ピッタリとくる色味です。ウォールナット材まで色が濃くなると、他の家具と合わせるのが難しい場合があります。そんな時は、クルミ材の茶色は程よく、こんな感じが良いと思って頂けるお客様も多いのではないでしょうか?

クルミ材のテーブルだと、それに合わせる椅子は、ナラ材のような薄めの褐色やウォールナット材の濃い褐色などいろんなバリエーションが考えられます。

タモやナラ、ウォールナット材が入手しづらくなっている

クルミ材を定番の樹種に追加したもう1つの理由は、クルミ材以外のところにあります。最近は、無垢材テーブルの原材料である板の価格高騰が著しくなっています。特に、タモ、ナラ、ウォールナット材の価格上昇が顕著です。タモ、ナラ材については、主な輸入国であるロシアからの供給自体が減少しているため、価格は高くなり、材の確保も難しいという状況が続いています。他の家具屋さんでも、タモ材がラインナップから消え、その変わりに北米産であるホワイトオークやレッドオークに置き換えているという話も聞きます。タモやナラは古くから無垢材家具に使われてきた代名詞ともいえる材です。このまま、製作出来なくなってしまうのは非常に残念なので、どうにかして状況が好転してもらいたいものです。ソリウッドでは、当面タモやナラ材でも注文を受けることは続けます。

ウォールナット材も最近の価格上昇が著しく、テーブルに使いやすい白太があまりなく、節も少ない材を確保することが難しくなっています。そのため、テーブルの販売価格にも影響が出ざるを得ない状況です。

こうした状況が続くなかで、量も質も価格も安定している材を選択肢として持っていたいという思いもあり、新たな樹種追加ということにつながっています。

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新たに加わったクルミ材ですが、すでに吉祥寺ショールームに1台展示されています。無垢材テーブルを考えている方にはぜひ一度みてもらいたいと思います。

最後にストレートカットテーブルの価格について、お知らせがあります。本文中にも関連する記述がありますが、原材料の価格が高騰しておりストレートカットのテーブルの販売価格を改訂することになりました。要は、値上げになります。質の良いものを、余計なコストをかけずに製作するという姿勢で取り組んできましたが、現在の価格では限界に達してしまいました。2015年8月1日以降のご注文については、新価格での受注とさせて頂きます。詳細な価格については改めてお知らせしますが、樹種によって上昇率も変わってきます。

賢木@吉祥寺

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