2015.06.11

小さいものから大きなものまで、オーダーで本棚を製作します

先日、部屋の壁面にそって設置する大きい本棚を納めさせて頂きました。サイズはW2500×H1800で、タモ材で製作しています。

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こちらの本棚を納品する少し前には、別のお客様からのご注文になりますが、小振りな本棚も製作し、納品しました。

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こちらの本棚のサイズは、W840×H660となります。ソファーの横に置いて使用する目的でオーダー頂きました。

 いずれも棚板は予め決められた場所につけ、動かすことは出来ない固定棚の本棚になります。シンプルではありますが、丈夫で質感の良い本棚に仕上がります。ソリウッドでは、決められた規格品というものはなく、全てお客様のご希望に合わせてサイズオーダーでお作りします。ですので、先ほど挙げた例のように小さいものから大きなものまで対応が可能です。

サイズはいかようにも対応が出来ますが、設計する上ではまず強度を一番に考えています。そのために気をつけていることがあります。無垢材を使用した本棚は他の合板や木質ボードなどの素材に比べ、強度を出すことが出来ます。ですが、それにも限界があります。例えば、本棚の棚板は、沢山の本を置くと棚板の自重と本の重さで相当な負担がかかります。何も考えず長い棚板にしてしまうと、将来的に棚板の中央が垂れてきてしまいます。それを防ぐには、仕切り板を設けるなどして長い棚板を作らないようにすることです。ソリウッドでは、棚板は長くても800mmに抑えるようにしています。

初めに例に挙げた小振りな本棚は、棚板を800mmにして仕切り板がなくても強度が保てるギリギリの大きさにしています。一方、長さが2500ある多いな本棚は、1つの棚板の長さは600mm弱にして、そこに仕切り板を設けるように設計しています。

もう1つ構造の強度にも見た目にも機能面にも関わってくる重要な要素があります。それは、棚板を固定にするか可動にするかといった点です。

固定棚というのは、本棚の構造である本体と棚板を直接固定する方式です。見た目はシンプルで凛とした感じがでます。棚板も構造体となるので、強度がでます。その反面、収納できるモノのサイズが決まってしまうというデメリットがあります。そのデメリットをなくすのが可動棚です。本体に穴をいくつかあけ、そこにダボと呼ばる小さな丸棒を取り付けます。そして、そのダボの上に棚板を載せるようにして棚を動かせるようにします。本体に小さいですが、穴があくので見た目ですっきりしない点がデメリットになります。また、大きめの本棚の棚板をすべて可動棚にすると、強度にやや難点があり将来的に本棚がよれてしまうなどの不具合が起こることがあります。

どちらも一長一短があるので、最終的にはお客様の使い方・考え方による選択になります。沢山の本を収納するのであれば、頻繁に本を入れ替えることは少ないと思います。そうであればあらかじめ収納するであろう本のサイズを考え思いきって固定棚で作ったほうが良いかなと個人的には思います。固定棚にする際は、収容する本の高さ+2〜3cmあると、本を取り出す際に指がすっとはいるので便利です。雑誌を収納する場合は高さの内寸が300mm〜330mm程度、通常のハードカバー(単行本)などを収納する場合は、220mm〜250mm程度に設定することが多いです。その他、文庫本や新書用のサイズの段を設けたり、収納する本の種類によって段組みを変えていきます。

無垢材で製作する本棚が欲しいという方は、まず見積依頼の連絡をお願いします。見積りには、大体のサイズ、希望の樹種(よくわからない場合は、好みの色味など)、固定棚か可動棚か(収納するもの)、背板が必要か否かなどの情報が必要になります。これらをメールももしくはお電話で連絡いただければ、見積りの算出が可能です。見積りはもちろん無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

賢木@吉祥寺

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