2013.09.19

本棚を考える

無垢材家具の代表格はなんといってもダイニングテーブルをはじめとするテーブル類ですが、無垢材の性質が生きるいぶし銀の家具があります。それは本棚です。

シンプルな本棚シンプルですが、無垢材を使うことでどっしりした印象と機能面でもメリットがでると考えています。

では、なぜ無垢材が本棚に適しているのでしょうか?

本棚に求められるのは、なんといっても強度です。本は単体ではさほど重みを感じませんが、沢山揃うとかなり重くなります。そこで頼りになるのが、薄くても強度のある無垢材なのです。

次に無垢材で作る際に気をつけるべきことを挙げてみます。

・棚板の幅は広くても800mmにおさえる

先ほど無垢材は強度があると書きましたが、限度があるのも事実です。さらに無垢材は他の木質系素材に比べ、自重があるのであまり幅が広くなると、将来的に棚板がたわんでしまいます。そのため、棚板が800mmを超える場合は、どこかに仕切り板を設けるように設計します。

・大きいものは分割で製作する

本棚は小さいものから壁一面を使った大きいものまで様々なサイズが考えられます。特に大きいものをつくる場合は、搬入のことを考える必要があります。そのため、小さく製作して現場で組み立てます。本棚同士を金具で接続します。どこで分割するかは、お客様とご相談しながら決めていきます。

・固定棚か可動棚か?

本棚の棚板を固定にするか可動にするかも考えるべき事項のひとつです。固定棚というのは、本棚の構造である本体と棚板を固定する方式です。強度がでる分、収納できるモノのサイズが決まってしまうというデメリットがあります。そのデメリットをなくすのが可動棚です。本体に穴をいくつかあけ、そこにダボと呼ばる小さな丸棒を取り付けます。そして、そのダボの上に棚板を載せるようにして棚を動かせるようにします。本体に小さいですが、穴があくので見た目ですっきりしない点がデメリットになります。

どちらも一長一短があるので、最終的にはお客様の使い方・考え方による選択になりますが、沢山の本を収納するのであれば、頻繁に本を入れ替えることは少ないと思います。そうであればあらかじめ収納するであろう本のサイズを考え思いきって固定棚で作ることも良いと思います。

私が固定棚の図面を描くときは、雑誌などの大型本をいれる棚は内寸高を300mmから330mmにします。

雑誌用棚

こちらは、内寸高330mmの棚板です。330mmあると取り出す際に指をいれて簡単に取り出すことが可能です。

330mm内寸高

単行本などの本を入れる棚の内寸高は、220mmから250mmに設定します。

内寸高220mm

こちらは、内寸高220mmです。

内寸高250mm

こちらは250mmです。少し大きなサイズの本でも余裕がでてきます。

ソリウッドでは、無垢材本棚をオーダーで製作致します。お客様のご希望のサイズでお見積りしますので、ぜひご相談ください。

賢木@吉祥寺

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