2015.06.08

ウォールナット材テーブルの納品事例を紹介します。

関東地方も梅雨入りしました。これからはしばらく雨が降ることを気にしなくてはいけないのは憂鬱ですね。梅雨の時期は湿度も上がるので、無垢材の扱いにも注意が必要になります。無垢材は周囲の湿度に応じて伸びたり縮んだりします。湿度が高いと水分を吸収して無垢材は伸びます。伸び縮みがあるのは板の幅方向についてです。長さ方向(繊維方向)に関しては伸び縮みを考慮する必要はありません。梅雨の無垢材の伸び縮みに関しては先日ブログエントリーのテーマにしたので、詳しくはそちらをご覧ください。

梅雨間近! 湿度と木材の関係について書いてみました。

さて、本日はウォールナット材で製作したテーブルや椅子の納品事例を紹介したいと思います。

まずはウォールナット材について復習です。ウォールナット材はブラックウォールナットとも言われていて、その色が特徴的です。着色をしなくても濃い茶褐色をしています。他の樹種にはない色なので、ずっと人気が続いています。ブラックウォールナット材は北米が産地です。要するに北米産のクルミ材なんですね。もちろん日本にもクルミの木はあります。伐採されて製材された日本産のクルミ材もあります。しかし日本に生えているクルミは、北米産ブラックウォールナット材ほど色が濃くありません。

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こちらがクルミ材で製作したベンチです。色的にはオーソドックスな木の色をしています。薄い茶褐色で木目が淡いのでとても柔らかい雰囲気を持っています。クルミ材の特徴は柔らかい雰囲気だと思っています。

一方ブラックウォールナット材は、
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こんな感じです。同じクルミの仲間でありますが、色が全然違います。木目の様子は、よく見ると似ています。そこは同じ仲間といった感じです。ウォールナット材は優しい雰囲気というよりは、落ち着いたシックな雰囲気ですね。

ウォールナット材は、心材と呼ばれる丸太の中心に近い部分は濃い色をしています。しかし、辺材と呼ばれる丸太の周辺部分は、白っぽい色をしています。日本では慣例で、色の濃い部分のみを使用しています。耳つきテーブル天板をみると、色濃い部分と薄い部分の差がよく分かります。
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耳の部分は色が薄いのが分かりますよね。個体によって辺材の白い部分の色が具合は違います。こちらはだいぶ白っぽいです。ここまで色のコントラストがつくケースは少ないですが。

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ウォールナット材テーブルと椅子4脚の組みあわせで納品したケースです。椅子はisu-worksさんのLENチェアトHUGチェアが2脚ずつになっています。座面はどちらも黒のレザー張りです。仕上げはテーブルも椅子もオイル仕上げですので、質感は同じですね。ウォールナット材と黒の組みあわせは鉄板です。今までもウォールナット材の椅子で黒のレザーや布を選ばれたお客様がたくさんいます。

椅子を4脚選択する場合もすべて同じ椅子にするより、2脚+2脚という選択をされる方が増えている感じがしています。ダイニングセットというと椅子は同じものを揃えるというイメージが強いです。しかし、そうである必要はありません。樹種を揃えたり、座面を揃えたりすれば、デザインは違っても全体的な統一感は保つ事ができます。

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こちらは椅子2脚+ベンチの組み合わせです。こうした選択をする方も増えています。一方をベンチにすると使い勝手が増すようです。大きさにもよりますが、詰めて座れば3人腰かけることもできます。椅子はisu-worksのHUGチェアとPEGチェアです。どちも小振りではありますが、座り心地は良いです。シンプルデザインで長年使って頂いても飽きがこない形ではないでしょうか。

以上、ウォールナット材についてテーブル納品事例を交えて紹介しました。

瑞木@相模湖

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