2014.11.30

テーブル選び方講座で頂いた質問

今日は11月最後の日曜日でした。最終日曜日をいえばソリウッド無垢材テーブル講座の開催日です。資料として配るプリントの内容は同じですが、話す内容は毎回少しづつ変えていますし、参加された方からの質問によって、あるテーマを少し深堀りして話すこともあります。そういう意味では、私自身も毎回新鮮に感じ、かつ新たに気づかされる点もあります。

今日は、これまでの講座でお話を聞いて頂いた方からこれまで受けた質問をまとめます。

Q. 針葉樹は柔らかく傷がつきやすいとのことだが、床のフローリングに杉が使われていると聞いたことがあるけど、大丈夫なのか?

→ 講座では、無垢材を使うときは、用途に合わせて適材を選ぶことが重要だと話をしています。一般的に杉やヒノキなどの針葉樹は垂直の力に強いので、家の柱などに多く用いられています。ですが、製材した板としてみると、表面は柔らかく、爪で押すと簡単に跡がつきます。そのため、頻繁に使うダイニングテーブルなどに使うには柔らかすぎると考えています。

実際には、質問された方がおっしゃるようにフローリング材としても、よく使われています。

その理由は、杉材の柔らかさが素足に優しい、熱伝導率が低いので、冷たく感じないといった特徴があるからだと思います。フローリングとしての性能(硬さや安定度)や選択肢の多さは広葉樹のほうに軍配があがりますが、人に対する優しさでは針葉樹のほうが上回るといった感じでしょうか。また、価格的には針葉樹フローリングのほうが安いので選びやすいといったこともあります。フローリングを貼る場所によっても、どちらの利点をとるかは変わってくるでしょう。

Q. テーブルに使われる材では流行というものはあるのですか?

→ファッションのように毎年違うものが流行るといったことは、無垢テーブルの樹種ではないと思っています。テーブルは多くの方が、長く使うことを想定しているので、そういった流行ものが出てくることがおきにくいのが原因でしょう。ですが、長い期間で考えると人気の樹種に違いが出てきていることはあります。

数十年前は、無垢テーブルといえばケヤキ材が圧倒的な人気を誇っていました。当時は、ケヤキを専門に扱う材木屋さんも多く、ケヤキは広葉樹の流通の中心でした。ところが、現在では色の濃いブラックウォールナット材が人気ナンバーワンになっています。また、ブラックチェリーやメープルなどのブラックウォールナットと同じ北米産の木も人気があります。

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Q. テーブルの厚みはどのように決まるのですか?

→製材された板の厚みによって仕上がりの厚みも変わってきます。ソリウッドで使っている材の多くは、製材されている状態での仕入れになります。ウォールナットやチェリー、メープルといった北米産の材は、現地で製材、乾燥された材が輸入されています。製材される厚みは、4/4インチ、6/4インチ、8/4インチとなります。6/4インチはセンチメートルに換算すると3.81センチになります。乾燥が終わった板は、製材された際はまっすぐにカットされていても乾燥工程で反ったり、ねじれたりします。そのためテーブルを製作する際にはもう一度、平面をだしていく作業が必要になります。もともと、3.81センチだった板は、3センチに仕上げます。

日本国内で製材される板も、厚みにはおおよその基準があり、27ミリ、34ミリ、45ミリなどが一般的です。ソリウッドで扱うナラ材やタモ材もこの厚みで入荷します。テーブル厚としては、34ミリから28ミリの仕上がり、45ミリからは35ミリの厚みを出すようにしています。 

Q. オイル仕上げのテーブルのメンテナンスにはどのようなオイルを塗れば良いのですか?

→ソリウッドでは、ドイツのリボス社が発売している「アルドボス」というオイルを使っています。こちらは、亜麻仁油を主成分とした家具用のオイルになります。

テーブルを納品する際にこちらのオイルを1ビンおつけしています。初めはこちらを使って頂いて、なくなってしまった際は、市販されているものをお求めください。リボス社のオイルは日本国内では、販売しているお店があまり多くはありません。吉祥寺ショールームでもお買い求め頂けますので、お問い合わせください。

賢木@吉祥寺

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