2017.10.19

テーブルの裏側もしっかりチェックしましょう2【No.2076】

昨日のブログの続きになります。

テーブルの裏側もしっかりチェックしましょう

昨日のブログには含水率が下がった板でも、製品にした後、外部の影響を受けて動く(場合によっては反る)ことは十分に考えられるのでそれに対応する対策はしておいたほうが良いというところまで書きました。無垢材を使う際にはこのあたりが他の木系素材との違いになると思います。合板やMDFといった木質系素材であれば反り対する工夫は必要がありません。逆に、無垢材の場合は反りに対する工夫が長く使えるテーブルになるかどうかにかかってきますので製作の経験の積み重ねが重要になります。反り止めについても、方法がいくつかあります。主な方法は以下の3つです。

木製の反り止めを天板裏につける

これは単純に反りを防ぐために、反る方向に下から抑えとなる木製の反り止めをつける方法です。木製の場合は強度が必要になるので反り止めの厚みは50〜60mm程度は欲しいところです。そのため、やや大きくなるため、場合によっては椅子などを収納する際に邪魔になってしまうことがあります。

ソリウッドでは樹種によって、大きなテーブルを製作する際にこちらの木製反り止めを使う場合があります。特にカエデやメープル材のように乾燥が難しく、動く可能性が高い樹種については慎重に検討し、場合によっては木製の反り止めを採用することがあります。

金属製の反り止めを天板裏につける

木製の反り止め同様に金属で作られた反り止めを天板裏につける方法です。金属で作った場合、木製のものより薄く出来るので天板裏に掘り込みを掘りそこに埋め込むカタチに出来ます。そうすることで木製の反り止めのデメリットであった下に出っ張ってしまうというところをクリア出来ます。ソリウッドでは、この方式を基本的に採用しています。

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こちらはソリウッドで採用している金属製の反り止めです。天板の厚みによって形状が2パターンあります。

幕板で組んだ脚をつける

この方法は上述した反り止めをつけるとは違ったやり方です。脚と脚の間に40〜50mm程度の木板をめぐらせそれを天板下に固定する方法です。脚と脚の間にある幕板が反りを防ぐ役目を担っています。天板の下、四方に幕板があるので天板下のスペースが減ってしまいます。椅子に座って脚を組んだり、あぐらをかいたりするとこの幕板が邪魔になってしまい。快適性が減少してしまうデメリットがあります。また、組んだ脚は大きいもののなるので、場所によっては搬入が難しくなる場合があります。メリットとしては天板裏を幕板で隠すことができるので、スッキリと見える点です。

これらの反りへの対策がどうなっているかは、作り手や販売スタッフに直接聞くのが良いと思います。場合によっては反り止めが施されていない場合もあると思います。その場合は、どうして反り止めがないのかをしっかり確認して納得がいったうえで購入することをオススメします。

天板裏の仕上げがどうなっているか?

天板裏のチェック項目の3つめは天板裏の仕上げです。天板の裏もしっかりと仕上げがされているかを確認しておきましょう。手間を省くために、天板裏の仕上げを少し簡素化し手間を省いている場合もあるでしょう。ですので、展示品などで裏面をさりげなく触ってみたりしてどの程度、仕上げをしているかをチェックしておくと良いでしょう。

以上が無垢材テーブルを見極める際にチェックしておいたほうがよい天板裏の項目です。通常はあまり裏は気にされないと思いますが、はじめにも書いた通り無垢材テーブルにおいては最も違いがでる場所です。そこを注目してみると、その作り手の思いやこだわりがみえてくる場合が多いです。見た目は同じようにみえても、裏をチェックしてみることで見えてくるものもあると思います。後悔したくないテーブル選びには裏側のチェックは欠かせません。

賢木@吉祥寺

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